―― 定年後はどうしようとかいう話は、奥さんとしていなかったのですか。 E氏: 私は出張が多かったんで、いろいろなところに行っています。でも、奥さんを一回も連れていったことがない。子供を連れて行くことはあっても、二人でいくことはなかった。それと、日常的なことで恨みもあるみたいです(笑)。 D氏: 僕は家事も手伝いますよ。もちろん、メインは妻だけど、できることはやる。料理も、これは俺が作るからという場合もある。 B氏: 私は単身赴任の経験があるから、家事もやろうと思えばできると思うんですが、今は何もやってないなあ。片づけくらいは手伝いますけどね。妻が元気だから、今はやらなくて済んでいますけど。 A氏: 私が会社辞めるとき、もうひとつ心がけたことは、女房に対する夫としての立ち位置を明確にしたことです。会社勤めの間は、会社が優先で、自分の時間は自分のものでした。女房もそれを認めていました。 でも、自分で仕事を始めてからは、女房が助けを必要としているときは、お客さんとの約束が入ってない限りは、すべて彼女に合わせます。まず、次の1週間のスケジュールを聞くんですよ。で、いつ誰々さんと会う約束があるというなら、じゃあ、その間の母親の介護は僕が引き受けるよと。 食事を作っておくということまでは出来ないんですが、近所のスーパーに行って、何か買ってくることくらいはします。 D氏: たぶん、夫の妻に対する感謝とか思いやりが少ないと、彼女たちはそれを感じていて、ずれみたいなものが生まれるのではないんでしょうか。私は海外駐在を経験したときに、家族の絆というのが深まりました。周りは異国の地で相談できる人がいないし、自分たちしかいないわけです。そんな状況ではお互いを思いやるしかない。 A氏: 私は、四六時中、顔を合わせないということを意識して実践しています。私の仕事は家でしようと思えばできるんですが、外に場所があるというのはいい。女房から、あれ直してとか、これをしてとか言われたときは、「イエス!マム」精神でやりますが、それ以外は離れている。これが重要だと思いますね。 結果的に、女房のほうも自分の空間があって、時々、亭主が顔を出すというのがいいようです。べったりだったら、どんなに仲のいい夫婦でもたまらんでしょうね。
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