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団塊世代のための定年準備講座
定年後に楽しむミニベンチャー<その1>~リスク少なく、働く満足は大きく~
2009/05/26

 100年に一度の大不況とかで、団塊世代は定年後の再雇用もなにやらあやしい状況になりつつある。とはいえ、老後への不安を消せはしないし、左うちわで暮らせるほど、金銭的にも精神的にも、ゆとりがあるわけではない。なによりも、社会に必要とされる人材として、まだまだ働いていたいというのが、多くの人たちの希望だろう。

 であるならば、自分で働く場を作り出すしかない。だが、定年後の「起業」は難しい。今さら必死で生活費を稼ぐ必要もない。となれば、年金をもらいながら自分のペースで、働く喜びを噛みしめつつ、小遣い程度を稼ぎ出せるような仕事はないものか。しばし、そんな夢のような可能性を探ってみることにしよう。今回は、まずイントロから。

団塊世代は経験豊かで低賃金な労動力

 団塊の世代という名称の生みの親・堺屋太一さんが、少し前に新聞の経済欄で興味深い発言をしていた。少し長いのだが、その部分を抜粋して紹介する。

「これからの日本経済には二つの利点がある。円高と高齢化だ。一般には、この二つはマイナス要因とされているが、実は違う。(中略)09年には団塊の世代のすべてが60歳代となり、年功序列終身雇用の賃金体系を卒業する。このことは、経験豊かな労働力が年功にとらわれない低賃金で大量に供給されることを意味している。これを上手に活用すれば、企業はきわめて有利な経営環境を作り出せるはずである。これには前例もある。タクシー運転手だ。かつて若者の職場だったタクシー運転手が、今では年金併用で生計を立てる高齢者に代わったことで、低賃金でも可能になった。これから多くの分野で同様のことが生じ、企業は利益を、消費者は物価安とサービス向上の恩恵を受けるだろう。(日経新聞2008年12月31日「経済教室」)」

 タクシー運転手に関しては、厳しい過当競争の中にあり、諸手を上げて納得とは言えないけれど、なるほど、団塊世代に関しては、そういう捉え方があるのだと感心した。社会一般の考え方からすれば、団塊世代は老いて現場から去っていく人たちであり、有効な労働力とは考えないだろう。当の団塊自身も、自分のことをそんな風に考えたことはなかったのではないだろうか。


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