シニアは不足しそうな分だけ働けばいい
若い人にとって派遣は、あまり有利な働き方といえないが、シニア世代は生活資金のすべてをそこに求めて働くわけではない。不足しそうな分だけ働けばいいのである。比較的自由に働く時間や期間を選べるから、第2の人生を楽しみたいリタイア世代には都合のいい働き方だといえる。 たとえば、平均寿命いっぱいの80歳までとはいわないが、70歳くらいまで毎月5万円~10万円程度の収入を確保することができれば、どうだろう。5万円×12ヶ月×10年=600万円となる。毎月10万円なら1200万円だ。うまくして20万円稼げれば、2400万円の生活資金がプラスされる。 再雇用の500万円×3年=1,500万円の収入増に比べたら効率は悪そうだが、長く働くということは、長く社会とつながっていられるということで、生きがいも持続することになる。その準備として、早めに自分の得意分野を見極め、2足のわらじを履いておくという方法もある。事実、社員の第2の生き方支援策として、社外での活動を認める会社も増えてきた。 また、シニアの多様な働き方のひとつとして、地域における「コミュニティビジネス」という可能性も広がっている。営利目的ではなく、社会貢献できることで事業を展開しようとする社会企業家の道である。 リタイア後の収入は5~10万円を75歳まで確保。この目標を立てて、楽しみながら、満足を得ながら、働ける方法を今から真剣に考えてみてはどうだろうか。 次回は、手元にあるお金をどうしたら増やすことができるかを、専門家の意見を聞きながら考えてみる。 (松本すみ子=アリア/シニアライフアドバイザー)
筆者プロフィール
松本すみ子(まつもと・すみこ) 早稲田大学第一文学部東洋史学科卒業。 IT業界で20数年、広報、販促、マーケティングを担当。 2000年、団塊/シニア世代の動向研究とライフスタイルの提案、コンサルティング、 執筆などを主要な事業とする有限会社アリアを設立。 2002年9月、シニア世代の仲間づくり・活躍の場づくりの会「おとなのオピニオンコミュニティRyoma21」を主宰。 2004年、NPO法人おとなの暮らしと仕事研究所となる。 日経BP社の情報サイトnikkeiBPnetにて「団塊消費動向研究所」を連載中。 著書に、「そうだったのか!団塊マーケット」、「心理系の仕事を見つける本」などがある。
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