定年後の生活費はいくらかかるのか
今度は出費である。支出には予測しにくいものが多いので、なかなか算出しにくいが、それでも、考えられる項目を書き出しておけば、いざとなった時にあわてなくて済むのではないだろうか。 まずは生活費だが、夫婦二人で毎月25~30万円あたりか。ゆとりある生活を考えているとしたら、40万円は必要だろう。仮に30万円として、基本的な支出(必要最低額)を計算してみた。 生活費 : 1億800万円(30万円×12ヶ月×30年) この数字を提示すると、みな一様に驚く。そんな金額はとても用意できない!というのである。しかし、先に算出した総資産と比べると、ほぼとんとんの金額だと思われる。ただし、問題は、支出はこれだけで終わらないことだ。住宅ローンの返済、リフォーム費用、親の介護費、病気。ニートなど独立していない子供がいれば、その分も考えておかなければならない。 さらに、充実した生活を送るためには、旅行、交際費、車の買い替えなど、娯楽のための費用も取っておきたいところだ。そうなると、完全に赤字ではないか。 では、不足分はどうしたらいいのだろう。次回は、その点を考えてみたい。 (松本すみ子=アリア/シニアライフアドバイザー)
筆者プロフィール
松本すみ子(まつもと・すみこ) 早稲田大学第一文学部東洋史学科卒業。 IT業界で20数年、広報、販促、マーケティングを担当。 2000年、団塊/シニア世代の動向研究とライフスタイルの提案、コンサルティング、 執筆などを主要な事業とする有限会社アリアを設立。 2002年9月、シニア世代の仲間づくり・活躍の場づくりの会「おとなのオピニオンコミュニティRyoma21」を主宰。 2004年、NPO法人おとなの暮らしと仕事研究所となる。 日経BP社の情報サイトnikkeiBPnetにて「団塊消費動向研究所」を連載中。 著書に、「そうだったのか!団塊マーケット」、「心理系の仕事を見つける本」などがある。
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