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起業してみませんか<その1> ~リタイア後の起業で目指すもの~

リストラにも負けない50代起業家

 しかし,この数字は必ずしも,子育てや住宅ローンが終わり,自分自身のために資金を使う余裕が出てきたとか,起業意欲が高くなったということを意味していない。実際,50歳代でいまだに住宅ローンを抱えている人の割合は49.5%と半数近くを占めている(図2)。また,高校生以上の在学生を抱える割合も,わずかながらだが40歳代よりも上回っている(図3)。

住宅ローンの有無 子供の有無
図2 住宅ローンの有無
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図3 子供の有無
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 実は,50代の起業にはある特殊な事情が見える。開業前の勤務先を辞めた理由を見ればわかるが,リストラで辞めたという人が全体の38%もいることだ(図4)。

離職形態
図4 離職形態
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 団塊世代は50代前半で,バブル後遺症の企業倒産やリストラの嵐が吹き荒れた。この時期,退職金の上乗せや再就職支援などの条件と,会社でのその後の自分自身の可能性を天秤にかけ,思い切って早期退職制度に応じた人たちが少なからずいた。この数字は,その中でも転職・再就職ではなく,独立・起業という道を選択した人たちなのだ。

 そして,この調査で注目すべきことは,リストラ型の開業者が多くの問題点を抱えているにもかかわらず,非リストラ型(自主的退職)に比べて業績が大きく劣っているわけではないと分析していることだ。起業のきっかけはどうあれ,人脈や取引先とのネットワーク,製品・サービスに関する知識を駆使して,挫折を乗り越え,事業をりっぱに継続させているのである。

 では,リストラや年功序列の崩壊に耐えて,これから会社を卒業する多くの団塊世代は,晴れて企業の枠組みから外れたとき,どれだけの人が起業という道を選ぶのだろうか。どんな視点を持って,どんな起業スタイルを作りあげるのだろうか。早くそれを見てみたいという気がする。

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