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団塊世代のための定年準備講座
家族の絆を見つめ直す<その2> ~団塊世代の家族の行方~
2005/12/20

 前回は,団塊世代はどのように家族をつくり,どんな夫と妻になったかということを振り返ってみた。今回は,本音の部分に触れてみたい。

 家族とは自分にとって何だったのか,パートナーとの第2の人生をどう過ごしたいのか,そして,子供や親とはどう接していったらいいのか。 第2の人生がこれから始まるように,家族との関係も次のステップに入る。これからの20年で,より強い絆と新たな関係を築くこともできるだろう。そうする時間は十分残されている。

妻には言えない…

 妻の夫への言い分としては,前回,「夫よ!あなたがいちばんストレスです」という本を紹介した。このように妻からの主張を著したものは案外多い。

 では,夫は妻をどう思っているのか。それを書いたものはないのだろうか。捜してみたら,「妻には,言えない…。」(吉村和久著,主婦の友社)という本が見つかった。30代~50代の夫43人に取材して,その心の内をルポしたものだ。

 副題には「なぜ夫たちは,だまってしまうのか。沈黙の裏で,どんな言葉をのみこんでいるのか」とある。「妻からの心離れ」,「男たちの更年期」,「妻を失うことを恐れるとき」,「夫が男に戻るとき」,「夫が悩む妻との理想の関係」など,普段は表面に出てこない“男の心情”が書かれていて,なかなか興味深い。

 これを妻たちが読んだら,妻の言葉や態度に傷つく意外な脆さ,取り繕っている顔の下に抱えている複雑な気持ちを知って驚くに違いない。“目からうろこ”というところだろう。

 ところで,この本は月刊女性誌『my40’s』の連載をまとめたものだ。結果として,男の気持ちを語るものになったけれど,もともとは女性の側から,夫が何を考えているのかわからない,夫の気持ちを知りたいというアプローチがあって生まれている。夫の側から,意図して妻に語りかけたものではない。不思議なことに,妻にこれだけは言いたい,あるいは,妻が何を思っているのかを知りたいという内容の本は見つけることができなかった。

 本の冒頭に書いてある「夫にも妻にもお互いに言えないことがある。しかし,夫の方がそれを吐き出す機会が少ないのではないか」,そして,「取材しなければ,辛かったことを辛いと,苦しかったことを苦しいと言うことは決してなかっただろう」という部分は,恐らく正しいのだろう。一方で,夫が「男として恥ずかしいから,情けないと思われたくないから」という思いで自分を縛ってしまっていることも事実である。そして,妻への無関心も問題だ。

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