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団塊世代のための定年準備講座
家族の絆を見つめ直す<その1> ~団塊世代はどのように家族をつくってきたか~
2005/12/13

 団塊世代の多くは,20歳前後の大学入学や就職を機に故郷の親元から離れ,新たな地で新たな家族を作り出してきた。それは,どんな家族だったのだろう。家族に何を求め,何をもらってきたのだろうか。

 まもなく定年を迎えようとする今,自ら作り上げてきた家族の姿を見つめる機会を持つのは良いことではないだろうか。そこは紛れもなく,今後,唯一の居場所であり,新たな出発への拠点となる場所だからだ。

 家族――。この言葉から連想するのはどんな顔だろう。妻,子供,親,孫…。どれも欠け替えのない顔。しかし,子供や孫は巣立っていく。親は先立つ。今後も共に生きていけそうなのは妻しかいない。この「家族の絆」では,何をおいても妻との関係から始めることにしたい。ここで書くのは一般論だが,そこから自分自身の出会いと結婚を振り返り,思いを巡らしてほしい。

団塊世代はどんな結婚をしたのか

 団塊世代に青春の1ページを思い出させ,必ず懐メロの上位に入る歌がある。それは南こうせつとかぐや姫の「神田川」。同棲中のカップルの甘酸っぱい思い出を歌い上げている。当時の学生はお金がなかった。勢い込んで田舎から出てきたものの,都会の一人暮らしははやはりさびしかった。一方で,欧米の映画のような自由な恋愛に憧れた。そういう状況の中で,必然的に「同棲」が始まったといってもいい。

 今は黙して語らないが,70年代に同棲,半同棲を経験した若者は多かったと思う。当時も「できちゃった婚」はあった。ただ,その後,同棲した相手と結婚したかというと,そういう例はむしろ少なかったかもしれない。アンハッピーを予感させる歌だから,いまだに「神田川」は記憶されるのである。

 恋愛は自由だが,結婚は違う。長髪を切り,ジーンズからスーツに着替えて一流企業への就職活動を展開したように,「結婚なんて紙切れに過ぎない」と言っていた割には,まともな結婚をした。女性の進学率が大きく伸びた時期なので,結婚する相手も大学や短大などの高学歴の女性が多くなった。大学のキャンパスでは男女平等が当たり前。女性たちは意識も高く,知識や教養も身につけていた。夫につき従うといった旧態依然とした夫婦の形はそこにはない。むしろ,家庭を共に運営するパートナーである。だから,「友達夫婦」とも呼ばれた。

結婚年次別にみた、恋愛結婚・見合い結婚構成の推移
結婚年次別にみた、恋愛結婚・見合い結婚構成の推移
出展:国立社会保障・人口問題研究所
『第12回出生動向基本調査 夫婦調査の結果概要』

 団塊世代あたりを境にして,見合い結婚と恋愛結婚が逆転する(グラフ)。以前,別の記事を書くにあたって10名ほどの団塊サラリーマンに話を聞いたが,多くが妻は同い年あるいは数カ月年上というので驚いた。恋愛結婚ならではの現象だろう。

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