ここから本文です

どうなる私の年金 社会保険事務所で聞いてみた<その1>

「被保険者記録照会回答票」が語るサラリーマン人生

 10月のある晴れた日。午前9時に,団塊サラリーマンA氏と共に京橋社会保険事務所に出向いた。A氏の勤務先は銀座なので,ここが最も近い。早い時間帯に行ったのは,相談窓口が混雑する前に済ませたいという思いから。場所と時間帯によっては長時間の順番待ちもあるので,要注意だ。各相談所の混雑予想時間は「相談窓口一覧」サイトで事前に調べることができる。

京橋社会保険事務所の看板

 カウンターで相談申込書を書いて提出すると,すぐにベテランの女性担当員がいるブースに案内された。年金手帳の提示を求められるが,A氏の場合は会社が預かっているので持って来ていない。しかし,大丈夫。その場合は,免許証や保険証などの本人が確認できるものを提示すればよい。ただし,本人以外が相談する場合は,委任状が必要だ。

 本人が確認されると,担当者はパソコンに向かって,A氏の「被保険者記録照会回答票」を出力する。まずこれで,年金を請求するために必要な期間を満たしているか,転職などに伴う加入歴は正しいかなどの確認を本人と一緒に行う。A氏は昭和24年2月生まれの56歳。大学卒業と同時に不動産会社に就職し,転職の経験はない。30年以上の厚生年金加入期間があり,300月以上という年金の請求に必要な時間は十分満たしている。

 A氏のような会社員が加入するのは「厚生年金」である。年金は3階建ての構造になっている。1階は,20歳以上の国民が加入する「国民年金」で,第一号被保険者。2階部分は会社員や公務員が加入している「厚生年金」や「共済年金」。これに加入している人が第二号被保険者で,自動的に国民年金にも加入していることになっている。会社員や公務員の配偶者で専業主婦も国民年金加入者とみなされており,第三号被保険者と分類される。最後の3階建ての部分は,任意で加入する「厚生年金基金」や「企業年金」である。

 「被保険者記録照会回答票」では,加入区分,加入月数,入社してから現在までの毎年の標準報酬月額と標準賞与額,転職や届出状況(新規加入,再取得,月額変更,資格喪失など)といったデータを見ることができる(図1:実際の表ではないデータ見本)。

実際の表ではないデータ見本

 たいていの人は,自分の過去の給料やボーナスの額などを覚えてはいないだろう。しかし,この票では,初任給の額,年を追って増えていった支給額,逆にある時点から横ばい,または減額した給与が手に取るようにわかる。今回協力してくれたお二人とも,自分のサラリーマン人生の変遷を思い起こし,ある種の感慨を持ったようだ。

前のページへ 1ページ 2ページ 3ページへ 4ページへ 次のページへ
この記事のバックナンバーを読む
「セカンドステージ マガジン」 配信開始
セカンドステージでは,HTMLメール「セカンドステージ マガジン」の配信を始めました。毎週1回水曜日に配信いたします。
サイト上の更新情報やイベント,セミナーの情報をお送りするとともにメールならではの特典,イベントの提供をいたしていく予定です。
メール配信をご希望の方はこちらのページからで配信登録をお願いします。

→バックナンバーはこちら

セカンドステージ メールマガジン
サイトマップを見る
セカンドステージ連載一覧


日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る