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団塊世代のための定年準備講座
定年前のウォーミングアップ<その2> ~自分の価値を認識する~
2005/10/25

 前回は,「今まで仕事に費やした時間」,「定年後の自由時間」を計算することで,まず,自由でゆとりある毎日を実感してもらった。次に,ぜひ,やってもらいたい準備事項を一つ紹介する。それは,「自分自身を知る」こと。己を知らずして,何事も始まらない。これは,最も大事なウォーミングアップである。

経験豊かな一人の人間として居場所を見つけるには

 リタイアしたとたん,今までの仕事のことは忘れ,家族を大事に,趣味を楽しみ,生涯学習やボランティアに勤しみましょうと言われても,なかなかそういう気にはなれないだろう。そもそも自分で納得し,自ら決断してリタイアするわけではないからだ。「個人の能力に関係なく一律に定年時期を決められ,仕方なく去るだけだ」という思いを抱いている人もいるのではないだろうか。

 しかも,「古い体験はもういらない」,「一刻も早く若い世代に権限を譲ってもらい,企業も新陳代謝をしなければならない」などと言われる。年金では勝ち逃げ組だ,福祉も高齢者優遇で問題だ,などと旗色が悪い。定年前後の不安定な心理的に加えて,こんな状況では,自分に自信を持てなくなっても不思議はない。

 しかし,40年近い仕事や人生での経験は貴重だ。それを訴えた小説が,堺屋太一氏の『エキスペリエンツ 団塊の7人』(日本経済新聞社)である。金融や建設,店舗経営,広告代理店などの専門知識を持つ団塊世代が,その経験と知識を持ちより,傾いている商店街の再生に力を注ぐ話だ。本の帯には「30年の経験があれば,何だってできる!」とある。

 会社だけが能力の発揮場所ではない。世の中には,誰かの力を必要としている人たちがたくさんいる。むしろ,活躍できるフィールドは会社員時代よりも広いのである。大事なことは,一人の経験豊かな人間として勝負できるかどうかだ。

 そのためにも,自分自身をきちんと知っておくことが必要になる。今までは他人に分析・判断されていた能力や知識や人間性を,これからは自分で判断するのである。自分の興味や能力を自覚できれば,自信も生まれる。第二の人生で居場所を見つけるための方法も,自然と見つかるかもしれない。

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