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充実生活見つけた
多摩丘陵・里山を歩く<その1>~ありのままの風景を楽しむ「フットパス」~
2009/06/08
棚田がつらなる。東京とは思えない光景

 メタボ対策も兼ねて、ウォーキングを楽しむ人たちが増えている。どこを歩いても悪くはないのだが、里山を巡る自然散歩道を歩くというのはどうだろうか。最近は、都心近くの丘陵地帯に散歩道が整備されている。車がビュンビュン走る幹線道路からちょっと横道にそれただけで、思いがけない田園風景を見ることができる。

 とはいえ、いきなり知らない道に分け入るのは不安。そこで、東京農業大学オープンカレッジの「里山風景ウォッチング -多摩丘陵フットパスを歩く-」講座に参加することにした。テーマは「野草散策と菜の花の里めぐり」。参加した日は4月下旬。お弁当と飲み物を抱え、久しぶりの遠足気分で、東京都町田市約9キロの山道散歩を楽しんだ。

歩くプロセスを楽しむのが「フットパス」

 ところで、「フットパス」とはなんだろうか。一言でいえば、“森林や田園地帯、古い街並みなど、地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くことができる小径(こみち)”のこと。特定のスポットを目指すのではなく、植物や動物、そこで営まれている暮らしや歴史のよさを発見しながら、そのプロセスを楽しむもの。英国発祥というのも、なんとなくうなずける。

講座を企画した東京農大の麻生恵教授

 「2月に、日本フットパス協会が設立されたばかりなんですよ」と教えてくれたのは、東京農業大学地域環境科学部造園科学科の麻生恵教授。日本フットパス協会は、町田市の産業観光課が中心となり、山梨県甲府市、山形県長井市、北海道黒松内町が協力して立ち上げた。設立時のシンポジウムには、英国ナショナルトラストからも関係者が来日したという。

 麻生先生はこの講座の仕掛け人であり、フットパス協会設立の立役者でもある。ただ、里山ウォークは以前からあった。バブルの頃、小田急線の鶴川駅近くの里山開発に反対した市民グループ「みどりのゆび」(現在はNPO法人)が、里山のよさをソフトな形で広く皆に知ってもらおうと始めた活動だ。手作りマップを配ったり、ウォーキングの会を開催したりしていたが、東京農大に相談に来たのが縁で、麻生先生が協力することになった。


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