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充実生活見つけた
共に落語を楽しもう!多摩落語寝床の会<その1>~ようこそ、シャレた総合芸の世界へ~
2009/03/16

 ある日の東京・多摩市永山公民館。その和室で、一人の演者が語りだす。時には年配の大店の旦那に、時にはあわてんぼうの子供に。男性かと思えば、女性にも変わる。座布団一枚の上に腰掛けて、手に持つのは手ぬぐいと扇子だけ。ごくシンプルな空間と道具で、何人もの人物を演じ分け、さまざまなシーンを表現するのが落語だ。

 シンプルなだけに難しく、知れば知るほど奥が深い。だからこそ、一度入りこんだらやめられない。そして、年を重ねるごとに楽しみは増す。そんな落語に魅せられた仲間が集うのが落語サークル「多摩落語寝床の会」。今日も稽古に熱が入る。

日ごろの成果を皆の前で披露

一度始めたらやめられない「落語ハイ」に

 落語はいわば総合的な「芸」である。たった一人で高座に上がり、ひとつの噺の中で何役もこなす役者になる。そして身振り手振り、口調で、すべてのシーン、すべての人物を表現しなければならない。その噺の構成を考えるのも、もちろん話し手である自分だ。つまり演出家の役目も負う。

 名人にいわせれば、同じ話でもスポットライトの当て方ひとつ、登場人物の描写ひとつで噺が違ってくるという。まさに一人で何役もこなす総合芸だからこそ奥が深い。プロの噺を聞くのもいいが、この奥深さを自分で体験し、その醍醐味を味わうのも悪くないと思う人がいるのはうなずける。

 マラソンをする人が、走ることに何ともいえない高揚感を味わう、いわゆる「ランナーズハイ」の状態になるように、落語を演じる世界にも「落語ハイ」というのがあるという。つまり一度演じたらやめられない、それが落語の世界らしい。

 「多摩落語寝床の会」には、そんな落語に魅せられた人々が集う。月に2回、東京都多摩市の永山公民館で行われる例会は、落語一色。仲間同士は高座名で呼び合い、落語以外の話をしないから、お互いの仕事はもちろん、場合によっては本名も知らないこともある。だから、メンバーに本名でメールを出したら拒否されたなんていうことも。


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