ここから本文です
充実生活見つけた
神保町で古書店のおやじになる!<その1>~戦後大衆文化に関するコレクションを基に~
2008/12/15

 神田神保町といえば、世界に誇る古書の街。愛想のないおやじが、本に埋もれた店の奥から眼鏡越しににらんでくる。しかし、こんな本を探していると一声かけるや、にやりと笑ってあふれるばかりの知識と情報を教えてくれる。いまだに、そんなイメージがあるのではないだろうか。

 昭和の佇まいが今も残るこの町は、団塊世代あたりにとっては、学生の頃にタイムスリップできる、たまらない街だ。その本の街の一角に、2008年、古書店を開いた人がいる。岡田則夫さん(62歳)だ。

大衆文化への関心から集め始めた古本
いにしえ文庫店主の岡田則夫さん。

 神保町の裏通りに、2008年4月、小さな古書店が誕生した。岡田則夫さんが開いた「いにしえ文庫」だ。店は築60年になる民家の1階の一部。間仕切られた隣には、かつて大家が美容室を営んでいた名残りがそのままにある。

 「いいでしょう、ここ。表に大家さんの植木鉢がいっぱい並べてあってね。子供の頃に住んでいた本郷弓町界隈も、よく似た雰囲気だったんですよ」。そう懐かしげに目を細める岡田さんの店は、およそ六畳もあるだろうか。2枚の引き戸幅いっぱいの店には、左右にびっしりと少し黄ばんだ古本が並ぶ。

 真ん中に岡田さんが座る机と椅子を置くと、客は一人か二人しか入れないほどのスペース。本当に小さな店だが、岡田さんにとってはまさに城だ。寄席関係や大衆芸能など、団塊世代には懐かしい貸本や古い絵本、さらに、昭和20~40年代の少年少女雑誌などがところ狭しと並んでいる。

たとえば、こんな大衆本がずらり。

1ページ 2ページへ 3ページへ 4ページへ 次のページへ
この記事のバックナンバーを読む
「セカンドステージ マガジン」 配信開始
セカンドステージでは,HTMLメール「セカンドステージ マガジン」の配信を始めました。毎週1回水曜日に配信いたします。
サイト上の更新情報やイベント,セミナーの情報をお送りするとともにメールならではの特典,イベントの提供をいたしていく予定です。
メール配信をご希望の方はこちらのページからで配信登録をお願いします。

→バックナンバーはこちら

セカンドステージ メールマガジン
サイトマップを見る
セカンドステージ連載一覧


日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る