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充実生活見つけた
大学院生になった前町長<その2>~研究成果を活かして地域アドバイザーに~
2008/09/01

 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科で、吉原喜三久(よしはら・きさく)さん(71歳)が取り組むテーマは「市町村合併と地域自治・住民自治の創出」。吉原さんは1994年から2006年まで、福島県塩川町(現・喜多方市)の町長を3期務めた。苦渋の選択で市町村合併を進めた吉原さんは、その経験を生かして地域社会に役立ちたいと模索。

 そして、46年ぶりに母校のキャンパスに足を踏み入れ、自らの実践を理論的に検証する道を選んだ。前回は、町長としての活動、そして合併せざるを得なかった経緯について触れた。今回は、新たな出会いと刺激に満ちた吉原さんの研究生活を紹介しよう。

23歳から76歳までの大学院生と共に学ぶ
吉原さんは地方自治のあるべき姿を考え直してみたいという。

 「町長選に立候補した時は反対した家族も、社会人が多く学ぶ大学院で研究生活を送ることには、諸手を挙げて賛成してくれました」と、吉原さんは笑う。「私自身、町長時代には生涯学習を重視して、町政執行の3本柱のひとつに“人づくりと教育文化のまちづくり”を掲げていたほどです。ならば、自ら実践してみようとも考えたわけです」。

 立教大学は吉原さんの母校。21世紀社会デザイン研究科は、「コミュニティデザイン学」「危機管理学」「社会組織論」の3分野を軸に、これまでの規範や常識にとらわれず、来るべき市民社会において、斬新な発想でグランドデザインできる実務家を育成することを目指して創設された大学院だ。


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