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充実生活見つけた
男の手仕事・編み物の復活<その2>~編み物と仲間の輪を広げるニット・バー~
2008/07/14

 手編みのセーターで、日本ホビー大賞を受賞した内藤泰弘さん(64歳)。前回は、定年後の喪失感を埋めた編み物の魅力やきっかけを聞いた。編み物というと、家にこもって黙々とひとりで行うものという感じがあるが、日本ホビーショー会場には、内藤さんを祝う多くの編み物仲間たちの姿があった。

 今回は仲間づくりや家族との絆を深めることにもなる編み物の側面を覗いてみた。

孫の描いた絵をセーターにしたい
ニットで第2の人生が開けたという内藤泰弘さん

 内藤さんの作品はどれをとっても編み物の教本をなぞるのではなく、独創的なものが多い。そもそもオリジナルデザインで編み始めたのも、「孫がライオンの絵を描いてきて、こんなセーターがほしいといったのがきっかけです」。内藤さんは孫の絵を方眼紙に写し、基本的な編み図を作って、編み始めた。

 それだけでもかなりオリジナリティがあるのだが、さらに、立体的な顔にするために、別の毛糸で口のまわりの凹凸やたてがみを作り、加えていくといった具合。編むだけでなく、羊毛をフェルト状にするなど、さまざまな技法を駆使している。

 もっとも特徴的なのは、パンチャーという太い針で、羊毛を直接編み地に植え付けていく方法だ。「パンチャーで羊毛をプスプス刺していくと、編み地に羊毛を植えるような自由な表現ができるんです。セーターに浮き彫りのような模様もつくれるし、フェルトのぬいぐるみのような立体作品もできます」と、内藤さんは目を輝かせる。見せてもらった作品はウエッジウッドかカメオのような雰囲気だ。

 編み物という2次元的な世界を、一気に3次元の世界に広げた内藤さんだが、その技法を知ったのは、編み物の本ではなかった。「たまたまテレビで見たヴォーグのニット・バーに足を運んだのが、よかったんです」。「ニット・カフェ」、「ニット・バー」といわれる編み物好きが集まるサロンが、内藤さんの技術の知恵袋なのだ。


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