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充実生活見つけた
男の手仕事・編み物の復活<その1>~退職後に始めた手編みセーターでホビー大賞受賞~
2008/07/07

 毎年10万人規模の来場者を誇る手作りの祭典「日本ホビーショー」。このショーで、今年、最も名誉ある「ホビー大賞」を受賞したのは男性だ。内藤泰弘さん(64歳)は定年後に編み物を始めた。「編み物」というと、女性の領域だと思って近づこうとしない男性が多いが、あなどるなかれ。数学的な緻密な思考と創造性が大いに発揮されるホビー。男の生き甲斐としても十分通じるのである。

仕事と介護から解放された喪失感を埋めたもの
2008年のホビー大賞を受賞した内藤泰弘さん。

 編み物は女性の手仕事というイメージが強い。しかし、アイディアと創造力を駆使して、男性にしかできないすばらしい作品を作り続けているのが内藤泰弘さんだ。

 2008年5月、東京ビッグサイトで開催された「日本ホビーショー」で、内藤さんが大賞を受賞した作品は、斬新なデザインのカウチンセーター。カウチンセーターとは、羊毛を原毛のままに、染めず、紡がずの太い毛糸を使って編み上げるもの。もともとは、カナディアン・インディアンのカウチン族の手になる伝統的なニットで、狩猟文化を反映した動物などの文様と幾何学文様を組み合わせたものだった。

 「編み物をはじめたのは2年前です」という内藤さんは、それまで編み針を持つことはなかった。「定年を迎えた頃から、母の介護をしていました。母は認知症。付きっきりの介護が必要でした」。定年でのんびりする間もなく、内藤さんは実家の岡山に戻り、母を支えた。

 「1年ほどで母は他界。102歳の大往生で悔やむことはなかったのですが、妻の母も相次いで亡くなり、ぽっかりと心に穴があいてしまったんです」。

さまざまな技術を駆使した内藤さんのカウチンセーター。

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