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充実生活見つけた
国内デュアルライフという暮らし方~都会も田舎も。複数のライフスタイルを楽しむ~
2007/12/11

 前回紹介した「ロングステイフォーラム2007」には「国内デュアルライフフォーラム2007」というコーナーも併設されていた。「デュアルライフ」とは、都市と農山漁村の両方を行き来して、複数のライフスタイルを体験すること。

 昨今は国土交通省でも「二地域居住」という言葉で表現し、今後の観光の一つの姿として、国民の新しいライフスタイルとして推奨し始めている。今回は、国内デュアルライフについて考えてみよう。

“移住・定住”の提案にはちょっと困惑?
会場には地方自治体がブースを設置、国内のロングステイに興味を向ける人も多い

 現在、多くの地自体が首都圏で「田舎暮らしセミナー」といったイベントや体験ツアーを実施し、都会に住む多くの団塊世代を呼び込もうとやっきになっている。この世代は農作業が好きなようだし、都会暮らしや仕事に疲れているから、自然回帰の傾向があるはずだと思っているのだ。

 過疎化が著しい地方では、定年を迎えて新たな生活を模索する団塊世代は大きな魅力だ。団塊世代が移住してくれば、まず人数割りの地方交付税が増える。新しい住民が何かの活動を始めれば、地域住民への刺激にもなって、町全体が活性化するのではないかという期待もある。

 しかし、長年住み慣れた住まいを整理してまで、田舎に移りたいと思っている団塊世代はそんなに多いのだろうか。そもそも妻が反対しそうだ。女性は近所に友人をつくり、趣味の仲間と集い、ボランティア活動などを行って地域密着型の生活を送っているので、よほどの目的意識がないと、移住などということは考えない。

 今回の「国内デュアルライフフォーラム」で話を聞いた参加者の中にも、妻には内緒で来場したという男性がいた。自分は田舎暮らしをしたいと思っているが、妻はどうも賛成しそうにないので、まずは一人で下調べに来たという。

 田舎暮らしの現実はなかなか厳しい。その地域にどれだけ溶け込めるか。農作業が目的なら、いまや都会でも家庭菜園などで十分に楽しむことができる。もしも夫婦のどちらかが欠けて一人になったときに、そこで暮らし続けていく自信はあるか。さらに、現在の住まいを整理してしまったら、失敗したと思っても、もう戻れないということを覚悟しなければならない。つまり、大多数の団塊世代にとっては、“移住・定住”を提案されても、なかなかその気にはならないというのが正直なところだろう。


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