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充実生活見つけた
生活の中で普通にアートを楽しんでもらいたい<その2>~ユーザーサイドに立った「アートソムリエ」の活動~
2007/07/23

 前回は、山本冬彦さん(59歳)がサラリーマンコレクターのネットワークを築くまでの話をお伝えした。絵画収集といえば、金持ちの趣味と思いがちだが、「アートソムリエ」を自称する山本さんによれば、無名の若手作家の版画なら、数千円~数万円で手に入るという。

 若いサラリーマンやOLにこそ、そういうアートと出会い、自分の目で作品を選ぶ面白さを知って、生活の中で身近にアートを楽しんでもらいたい。サラリーマンコレクター歴30年の山本さんはそう願い、画廊の案内などユーザーサイドに立った指南役を買って出ている。アートソムリエ活動を通じて若い世代に伝えたいことが、山本さんにはたくさんある。今回はそれを紹介しよう。

これは蟻の造形なんですよ、と山本さん

アートを消費のテーブルに

 絵は高いものという先入観をまずは覆したい、と山本さんは言う。高価なのは世評の定まった著名作家の作品。まだ若い無名の作家の版画作品なら、ゴルフへ行ったり、ブランド品を買ったりする資金で入手できる。小さなものなら数点は買えるかもしれない。

 「にも関わらず、アートは海外旅行やスポーツのようには、若い人たちの消費のテーブルに乗っていません。20~30代の人たちにとって、スポーツの世界でも音楽の世界でも、活躍している同世代の人の名前は、いくらでも出てくるはずです。ところが、同世代のアーティストの名前は、ほとんど出てきていません」

 目の前にある消費のテーブルにアートを乗せる役割が、アートソムリエにほかならない。潜在的なニーズを掘り起こしたいのだ。家に1点でもいいから本物の絵を飾りたい、と思っている人は多いはず。しかし、画廊は敷居が高く、高価な絵を買わされるのではないか、と不安だ。現に、アートの楽しさに目覚める前の山本さん自身がそうだった。その溝を埋めてあげたい。

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