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充実生活見つけた
リタイア後の生き方,引き際を見つめる<その2>~ありがとうと言いあえる夫婦になりたい~
2007/04/02

 50歳で「ご隠居」という生き方の指針を示した太田空真さん(57歳)。前回は,社会との隔絶ではなく,仲間を持ち,知恵を出し合い,豊かに暮らす新たな生き方が「ご隠居」だという持論を紹介した。

 その太田さんが今,切実に考えているのが夫婦のあり方だという。何も語り合わずにリタイア生活に入るのではなく,夫婦ふたりでお互いを振り返り,「ありがとう」という感謝をこめて,セカンドステージについて話しあってみようと提案する。

太田さん

夫婦の平等が熟年離婚を防ぐ

 団塊世代の夫婦はお互いに仕事や趣味を持ち,交友関係も広く,個々に充実した日々を送っている人が多い。が,夫婦でともに過ごす時間はどうだろうか。「一緒にいる時間であっても,互いの思うところを積極的に語り合ったりしているかというと,そうとは言えないことが多い」と太田さんいう。「言わなくてもわかっているはず」という考え方は改めたほうがいいのだ。

 前回も“妻と話すことがない”を理由に,妻と語り合うことを避けている夫が多いことを書いたが,リタイア後には,まず頼りにするのがパートナーなのである。病気になったときに世話をしてくれる,あるいは逆に自分自身が世話をしていかなければならない相手だ。しかし,現実は一方的に夫が妻を頼るばかり。これでは長続きしないし,妻からある日突然,離婚を宣言されてしまうことにもなりかねない。

 太田さんはいう。「僕は男だから分かるが,夫は妻が離婚をしないという前提で,普段の生活をしている。無趣味で地域との交流もせず家に引きこもる夫は,自立をしているつもりだからたちが悪い」。夫は自分が妻に頼り切った生活をしていることにさえ,気がついていない。だから,妻が夫に離婚を宣言したとき,夫は狼狽するばかり。

 老齢の親の介護や夫の世話に明け暮れて,60歳を迎える頃の妻は不満と疲れを溜め込んでいることが多い。妻が趣味を持って外へ出たい,もう少し外で働きたい,という思いを気兼ねなく夫に相談できているだろうか。「夫婦が平等なら,夫と妻のふたりの人生が有意義でなければならない。僕のいいたい夫婦の平等とは,基本的に自分を大切にするということです。自分と同じように,妻も自分自身の人生を大切に思いたいはずです」。

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