ここから本文です
充実生活見つけた
リタイア後の生き方,引き際を見つめる<その1>~50歳で考えた「ご隠居という生き方」~
2007/03/26

 日経新聞のアンケートによると,50代ビジネスマンの80%がリタイア後の計画を立てていないのだそうだ。そんな中,50歳で「隠居」を唱え,58歳になろうとする今,「充実したリタイア生活を送りたいなら,妻との関係を再構築すべし」と提言する人がいる。

 太田空真さんは,マーケティングデザインや企業プロモーションの第一線で活躍するビジネスマンだ。彼が見据え,着々と実行しつつある「隠居計画」の全貌を聞いてみた。

無計画はリタイア後の孤独につながる

太田さん

 定年後,どのような人生目標とプランを立てて生きていくか――。漠然と頭の中で考えてはいるものの,具体的な計画をつくり,準備している人は少ない。目の前の仕事に忙殺されていることもあるし,何とかなるだろうと楽観視している向きも多い。そういう中にあって,50歳にして10年後を見据えた生き方を提案したのが,太田空真さんだ。

 その考えを世に問うたのが99年に出版した『ご隠居という生き方』である。「この本では,50歳から定年を迎えるまでの10年をかけて,会社を離れた後の生き方のスタンダードを考えようと提案したんです。その背景には,20代の頃に垣間見た“老夫婦が幸せそうにレストランで食事を取る姿”がありました」。しかし,あんな老後を送りたいと思ったものの,実情を調べていくと,現実には不安と悲しみを抱えた高齢者が数多いことを知った。

 経済社会の第一線から突然引いて,今までのように,デスクの隣の同僚や部下と言葉を交わすこともなくなる。かといって,妻や家族と仕事の話ができるわけもない。自分から世間話もできないとしたら,孤独感が深まるのは当然だ。だからこそ,早く準備をすればいいのだが,現役でいる間はリタイア後の生活など考えたくもないのである。将来への不安を現状の忙しさで紛らわせてしまう――というケースを数多く見かける。

 特に,企業や仕事に人生の拠り所を置いていた男性たちは,リタイアしてみると突然,孤独になる。これでは豊かで情愛のあふれた老後などありえない。だからこそ「隠居」というライフプランを考えはじめたのだという。

1ページ 2ページへ 3ページへ 4ページへ 次のページへ
この記事のバックナンバーを読む
「セカンドステージ マガジン」 配信開始
セカンドステージでは,HTMLメール「セカンドステージ マガジン」の配信を始めました。毎週1回水曜日に配信いたします。
サイト上の更新情報やイベント,セミナーの情報をお送りするとともにメールならではの特典,イベントの提供をいたしていく予定です。
メール配信をご希望の方はこちらのページからで配信登録をお願いします。

→バックナンバーはこちら

セカンドステージ メールマガジン
サイトマップを見る
セカンドステージ連載一覧


日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る