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充実生活見つけた
還暦過ぎてシャンソン歌手デビュー<その2>~紳士も集う“シャンソニエ”の魅力~
2007/02/12

 前回は,還暦を過ぎてからプロデビューした宮淑子さんを紹介した。彼女が出演したのが,新宿にあるシャンソニエ「Qui(き)」。1968年開店で,シャンソニエとしては老舗だ。この店に出演する歌手のリストを見るとほとんどが女性。一方,夜な夜な集う人の中には,50代以降の熟年紳士も多い。何が彼らを魅了するのか。歌を愛する者の隠れ家シャンソニエ「Qui」を覗いてみた。

一時は減ったシャンソニエが復活

シャンソンファンの常連紳士たち

 シャンソニエ「Qui」は新宿3丁目,画材などを販売している「世界堂」真向かいのビルの地下にある。店名はアズナブールの歌「Qui(誰)」から取ったという。席数はカウンターを入れて20名ほど。歌手は毎日入れ替わる。最初のステージが始まる午後7時半頃になると,品のいいウェアに身を包んだ団塊からシニア世代の常連たちが,ひとりふたりと集まってくる。ひとりボックス席に座る男性に声をかけてみた。


宮さんとシャンソン好きな仲間たち

 「リタイアしてから,自分でジャズのライブハウスを開きましてね。今日は友人のシャンソン歌手がステージに上がるので,その応援に来ました」と笑う。根っからの音楽好きなのだろう。「シャンソンは昔よく聞いていたけど,この年になって聞くと,また一段と心にしみるね。それに,シャンソン歌手は本当に歌がうまい。表現力に引き込まれます」。

 人生を語り,静かな情念を表現できるシャンソンならではの世界にすっかり酔っている様子だ。どうやら,お客さんそれぞれに贔屓の歌手がいる様子。この店のよさは,シャンソンの深みのある歌声が息遣いを感じるほどの間近で聞けること。歌手と観客の距離が近ければ近いほど,感動が増すというわけだ。

 最近,50年代,60年代の音楽を楽しむ熟年世代が増えている。昔,愛唱した歌を歌ったり,楽器を手にしてバンドを組んだり。定年を前に,もう一度好きな音楽を楽しもうという動きが活発になっている。彼らを受け入れるライブハウスなども増えている。

 シャンソンを聴き歌えるシャンソニエも例外ではない。都内にはざっと70店ほどあるそうだが,「銀巴里」など老舗が店をたたむ中,2000年代に入ってから新規オープンする店も増えているという。シャンソンは大人の世界。「愛の賛歌」や「パリの屋根の下」など,おなじみの曲も,年齢を重ねるにしたがって,より味わい深く感じる。熟年世代の琴線にぴったりとくるのだろう。



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