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充実生活見つけた
シルクロード自転車の旅に出よう!<その1> ~ペダルをこぎながら,古の文明や遺跡に触れる~
2006/11/20

 洋の東西を結び,さまざまな人と文化が行き交ったシルクロード。この道を旅することに憧れる人は多いだろう。そんな中に,シルクロードを西安からローマまで,古の隊商の視点に立ち自転車で旅するグループがある。その名も「シルクロード雑学大学」。彼らの走ってきた道と,ロマンあふれる旅の楽しさを聞いてみた。

東西文化の交差点にロマンを馳せる

 中国・西安からイタリア・ローマへと1万5000kmにおよぶシルクロード。玄奘三蔵やマルコ・ポーロが歩いた,世界で最も長い道のひとつだ。敦煌の仏教遺跡,トルファン王国の夢の跡,ウルムチの桜蘭遺跡など,東西文化の要となった歴史的な見所や,カシュガル,サマルカンドといったオアシス都市の豊かな自然の恵みは,旅人の心をつかんで離さない。

長澤さん

 この雄大なるシルクロードを「自転車でめぐってみよう!」,そう思い立ったのが「シルクロード雑学大学」代表の長澤法隆さん(52歳)だ。西安からローマまで,遣唐使が西安へ渡った唐の時代(約1400年前)の旅人になぞらえて,ユーラシア大陸を結ぶ道に夢を追っている。「奈良時代,日本からは遣唐使が長安(現在の西安)をめざして旅をしています。長安の遺跡からはローマのコインも日本の和同開珎も発見されています。国際的な文化の窓口であった長安を結ぶ東西の道にロマンを抱く気持ちは,誰にでもあるのではないでしょうか」。長澤さんの声は弾んでいる。

 きっかけは,シルクロードのツアーに参加したことだという。1991年に中国のチャルクリクからカシュガルまでの約1500km,1992年には敦煌からチャルクリクまでの約800kmを,ラクダとともに歩く旅に参加した。子供の頃から歴史や文化に深い興味を抱き,シルクロードにあこがれを持っていた長澤さんにとって,いつかは訪れたいと願っていた地。そこへの旅を実現する最初のチャンスだった。

 しかし,その旅はゴールしたらそれで終わり。そこから次の旅につながったり,さらに知識を深めたりする手段にはならなかった。何か物足りなかった。「どちらの旅もシルクロードらしい歴史と文化を体感できる旅でした。でも,シルクロードはまだまだ長い。そのすべてを見たいとも思いました」。

 ツアーで訪ねてスポットだけを確かめてくる旅ではなく,ゆとりのある旅をしてみたい。仲間と人間関係を作りながら,ツアーでは感じきれない奥深い魅力を探り,その探求のために,さらに継続していける旅。それはどうすれば実現できるか。「そうだ,自転車が使えるのではないか」。こう考えたことが,このシルクロード自転車での旅を主宰するきっかけになった。


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