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充実生活見つけた
父と娘で挑む,篠笛の新しい世界<その1> ~ドレミ音階の笛を作り,ポピュラーを吹く~
2006/08/21

 古来の和楽器・篠笛で新しい世界を表現しようと模索中の親子がいる。東京・八王子市在住の香川隆樹さん(56歳)と良子さん(22歳)。団塊世代の父と娘が一緒に活動できる世界を持つという,うらやましくも,珍しい父娘だ。

 二人にとって篠笛は,子供のころから祭囃子で慣れ親しんできた身近な楽器。だが残念なことに,周りの人々の関心も,知名度も今ひとつ高くない。もっと多くの人に篠笛に親しんでもらうには,どうしたらいいのだろう――。

 第一歩は,今までなかったドレミ音階の篠笛を作ることから始まった。

篠笛との出会いは地元の祭囃子

 隆樹さんが初めて篠笛を吹いたのは10歳のころ。地元の長老から祭囃子の笛太鼓を教わったのがきっかけだった。中学・高校へと進み,環境や友人が変わっても,隆樹さんはお囃子から離れることなくむしろ興味を深めていった。この世界が相当,性に合っていたに違いない。

 20歳を過ぎたころから,日本各地に伝わる里神楽を調査したり,演奏法を学んだりと,民俗芸能の世界にますます深くのめり込んでいく。太鼓や笛の腕も上げ,日本各地の民俗芸能が参加する海外公演にも何度か同行した。

 一方で,地元の祭囃子の担い手も世代交代が進む。隆樹さんは若者や子どもたちを指導する立場になり,お弟子さんたちとお囃子のグループ「香川社中」を結成。地元の祭礼だけでなく芸能公演などの舞台でも演奏するようになっていった。現在では,隆樹さんの生業は「香川社中」の活動,篠笛の演奏家,カルチャーセンターでの篠笛講師が主体である。

 「何がきっかけだったのかとよく聞かれるんですが・・・。やっぱり笛や太鼓が好きだった。それしか思い浮かばないですね。好きだったからずっとやり続けて,気がついたら笛が仕事になっていました」。

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