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充実生活見つけた
“集めたモノ”から文化が見える<その2> ~町中に隠れている面白いものを探し出す~
2006/07/10

 “身近すぎて,誰も集めようとしないモノ”に頑固にこだわって収集し,そこから見えてくる謎を研究している庶民文化研究家の町田忍さん(56歳)。前回は,「ケロリン」や「正露丸」などのパッケージものの収集・研究を中心にご紹介した。

 今回は,「面白いモノは,町中にいくらでも隠れている」と,都内や旅先を歩きながらテーマを探す町田さんの,ユニークなフィールドワークを見てみよう。

外国人の目で,日本を見てみる
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 町田さんは,「テーマ探しは昆虫採集と同じ」だと言う。「街を林にたとえるなら,テーマは昆虫。たとえば,ホウロウ看板やポスターや張り紙は壁や電柱にとまっているセミみたいなものでしょ。持ち帰れるモノだったら持って帰るし,それができなければ写真に撮って集めて,分析して研究するんです。言ってみれば,お金のかからない知的な遊びですよ」。

 しかしその“昆虫”は鳴かないし,飛ばない。何食わぬ顔で町に溶け込んでいるモノたちを探し出すコツは,「外国人の目になって町を見ることですね。そうすると,長年見慣れたモノでも〝何だ,こりゃ〟と新鮮に見えてくるんです。そういうことって,いくらでもありますよ」。

 なるほど,外国人の目には銭湯などという存在や建物は,さぞかし異様に映るに違いない。ちなみに,一昔前の町田さんは「銭湯研究家」として有名だった。銭湯は,町田さんが世に出るきっかけとなったテーマなのである。

タグを縫い付けたバッグ

 「わが家のすぐ近くにあって,子供のころから銭湯は身近な存在でした。温泉の研究家は山ほどいるけれど,銭湯は誰も研究していない。でも,あんなにたくさんあった銭湯がどんどん消えていくのを目の当たりにして,これは誰かが調べなければまずいぞ,僕がやるしかない,と銭湯巡りを始めたんです」。


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