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充実生活見つけた
“集めたモノ”から文化が見える<その1> ~ケロリン,正露丸,甘栗太郎に銭湯巡り~
2006/07/03

 東京・目黒区の落ち着いた住宅街の中にある「町田忍の秘密基地 庶民文化研究所」。所長の町田忍さん(56歳)が,50年間,こだわって集め続けているのは,ほとんどの人が捨ててしまうような身近なモノたち。「庶民文化研究家」として,その中から見えてくる謎を解き明かし,世の中に情報発信している。まずは,その膨大な収集・研究の一端をご紹介しよう。

町田忍の秘密基地 庶民文化研究所
銭湯で出会った「ケロリン」に魅せられて

 収集品の保管場所と仕事場を兼ねているという研究所。そのドアには鎮痛薬「ケロリン」の大きなポスター,白い幌のひさしには同じく「ケロリン」のパッケージに似た大きな看板。研究所というより,「秘密基地」という方がふさわしい外観だ。

ケロリン

 それにしてもなぜ,「ケロリン」なのだろう。「ケロリン」との出会いの場は,意外にも,町田さんが28年前から研究し続けている銭湯だという。

 「銭湯研究家として全国の銭湯を回るうちに,そこに必ず置いてある『ケロリン』の赤いロゴの入った黄色い桶が気になって仕方なくなりました。そこから『ケロリン』という薬が大好きになったんです。愛嬌のある名前も,レトロなデザインも含めてね。そうなると,名前の由来は何なんだろう,なんで桶に『ケロリン』なんだろうと気になり始め,どうにも放っておけなくなって,調べはじめました」。

 ケロトン,ケロリー,ケロール,ヒロリン・・・と,大ヒット商品につきものの類似品がたくさん出回っていたことも,町田さんの好奇心をくすぐった。約10年間,製造元の内外薬品に通い続けて社長と懇意になり,命名の由来やケロリン桶開発の経緯,斬新な広告戦略の秘密など,「ケロリン」にまつわるさまざまな謎を解き明かしていった。

 そこから,「ケロリン」ヒットのキーワードとして,“親しみやすさ”,“頑固”,“独自性”,“先見の明”,などが見えてきた。これらは,町田さん自身の研究姿勢にもテーマにも通じる。それが,研究所のロゴを「ケロリン」に模した理由のようだ。

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