ここから本文です
充実生活見つけた
オリジナルな笑吉人形の世界<その2> ~下町からインターナショナルなパフォーマンスを~
2006/04/24

 前回は,露木光明さん(60歳)が縫製業から人形作りに転じた経緯と,ユニークな笑吉人形の魅力を伝えた。人形作りから発展したパフォーマンスは,見た人に,昔,どこかで見た懐かしい風景を思い出させ,下町の風物を彷彿とさせる。露木さんのもとには,次第に,自分でも作ってみたいという希望が寄せられるようになった。

笑吉工房をブレイクさせたパフォーマンス

露木さん

 「工房は月(曜日),火,水以外は開けています。ふらりと来たお客さんでも,望まれればいつでもパフォーマンスをやりますよ」。人形劇は台詞のないパントマイムが中心だ。しかし,指人形独特の動きだけで,どんな状況を表現しているかがわかってしまうから不思議だ。

 出し物は,「笑い上戸」,「よっぱらい」,「朝帰り」,「魚釣り」など。その辺りにいる普通のおじさんが実際にやってしまいそうな行動や失敗を,笑いとペーソスを交えて表現する。

 人形が似顔絵を描くというパフォーマンスも始めた。それは,指人形に絵筆を持たせ,舞台の後ろに控えた露木さんが指で操って,似顔絵を書くというものである。人が操っていると分かっていても,人形の生きているような動きと達者な筆使いに,みんなびっくりする。イベント会場などで,このパフォーマンスを行うと,その場で大勢の人から書いてほしいという希望が殺到するそうだ。

露木さん

 指人形のおもしろさは,うまい下手は別にして,誰でも手を入れた瞬間に,それなりの動きを出せるところ。不思議なもので,人形を横に寝かせている間は,魂が入っていない物体なのだが,指を入れて動かしたとたんに,急に生き生きとしてくる。


 人形劇やこうしたパフォーマンスを見て,自分でも指人形を作りたいという希望者が工房を訪れるようになった。現在,人形製作の教室で学ぶ生徒の数は30人を超えるまでになっている。取材当日も,教室では4人が受講中。今日が初めてという人もいれば,教室に通い続け,すでに何体も製作しているという人もいる。笑吉人形に魅せられて通い続けている女性は,「人形劇を見なければ,人形の本当のよさはわかりませんよ」と教えてくれた。

1ページ 2ページへ 3ページへ 次のページへ
この記事のバックナンバーを読む
「セカンドステージ マガジン」 配信開始
セカンドステージでは,HTMLメール「セカンドステージ マガジン」の配信を始めました。毎週1回水曜日に配信いたします。
サイト上の更新情報やイベント,セミナーの情報をお送りするとともにメールならではの特典,イベントの提供をいたしていく予定です。
メール配信をご希望の方はこちらのページからで配信登録をお願いします。

→バックナンバーはこちら

セカンドステージ メールマガジン
サイトマップを見る
セカンドステージ連載一覧


日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る