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充実生活見つけた
オリジナルな笑吉人形の世界<その1> ~天職との出会いは,絵画教室で作った指人形~
2006/04/17

 台東区谷中に,お年寄りの笑い顔をテーマにしたユニークな指人形工房がある。名付けて「指人形笑吉工房」。露木光明さん(60歳)がその主宰者だ。

 工房には指人形笑吉が所狭しと並べられ,望めばユニークな指人形のパフォーマンスも観ることができる。中高年に人気のある「谷根千散策」の合間のホットスポットでもある。

さまざまなポーズで笑いを誘う笑吉人形たち

おじいさん,おばあさんの人形一対

 工房に入ると,ポーズをとった笑吉人形を展示してあるひな壇が目にはいる。中程に展示された人形は,おじいさんとおばあさんがちゃぶ台を挟んで座っている一対だ。

 おじいさんの膝の上には,孫のような小さな子どもが座っている。おじいさんは上機嫌で目の高さまで杯をつきだし,おばあさんもそれに付き合うかのように湯飲みを持ち上げている。孫も,それを真似ようとしてか,目の前のマグカップに手を伸ばす。何の変哲もない場面なのだが,老夫婦の笑顔が妙にリアルで,ほほえましい。

 その左側には,おかめとひょっとこの顔をした笑吉人形が手を挙げて,踊りのポーズをきめている。その格好が何ともおかしく,こちらの顔もほころんでくる。人形の笑顔が「笑吉人形」という名前の由来だということは,すぐに分かった。それにしても,どうして,露木さんはこんなユニークな笑吉人形を作り始めたのだろうか。

露木さん

 露木さんは,数年前まで,縫製の会社に勤めるサラリーマンだった。小さい頃から絵を描くのが好きで,物心が付いた頃から絵ばかり描いている子どもだったという。サラリーマンになっても,勤めながら油絵を描き,子どもの絵画教室を開いたりしていた。

 「絵画教室では,時たま,工作のようなこともやるものですから,指人形を作る機会もあったわけです。ところが,子どもたちのためにサンプルを作り始めると,誰よりも自分が楽しくて楽しくて仕方がない。このとき,今まで描いていた油絵よりも人形作りの方が自分には向いていると実感しました。これが私と指人形との運命的な出会いです」。

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