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充実生活見つけた
東京の空から遥か宇宙の彼方をとらえる<その1> ~デジタル天体を撮るアマ天文家の第一人者~
2006/04/03

 天体観測用の「冷却CCDカメラ」というものがある。アマチュア天文家として,日本で初めてこのカメラを使って銀河や星雲の撮影に成功したのが,東京・世田谷区に住む岡野邦彦さん(52歳)だ。天体撮影は趣味の領域を越えて,岡野さんの生活を充実させている。

 パソコンによる独自のデジタル画像処理技術も開発して,天文ファンの間では,つとに名高い。自宅の屋上に設置した観測ドームから宇宙を眺める“至福の時間”の楽しみ方を教えてもらった。

ハレー彗星の回帰で天文への情熱を取り戻す

岡野さん

 岡野さんの本業は物理学の研究者だ。職業柄,「手に入れたものは何でもその性能を200%利用しないと気が済まない性分」(著書『デジタル・アイ』地人書館)から,デジタル撮影と画像処理技術を駆使して,深宇宙の撮像を雑誌に発表してきた。 “光害”の多い東京の空で鮮やかな画像を撮影していることが多くの天文ファンを驚かせた。しかも,その画像処理技法を岡野さんは無償で公開した。それは広くオープンリソースとしてデジタル画像処理ソフトなどに使われているのだ。


 かつて天文少年だった岡野さんだが,仕事に就いてからは,核融合とプラズマ物理学の研究生活に忙殺され,天体観測からしばらく遠ざかっていた。しかし,1986年,ハレー彗星の回帰とともに天文への情熱を取り戻す。そうした「かつての天文少年」は多いが,岡野さんもその一人だった。

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