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充実生活見つけた
地域は今こそ団塊の力を求めている!<その1>
2006/01/30

 いよいよ間近に迫った「2007年問題」。中には,すでに会社以外の居場所を作り,活動を始めている団塊世代の人々がいる。野口稔さん(58歳)もその一人。

 野口さんは,共同通信メディア編集部担当部長という多忙な職にありながら,さまざまな取り組みを始めている。野口さんがこだわっているのは,「地域への還元」。地元である北鎌倉を案内していただきながら,どんなセカンドステージを築き始めているのかを聞いた。

飛び込んできた地域との絆

 風が吹くと,周囲の木々がいっせいにザーッとざわめき,一瞬,「どこの山奥にいるのだっけ」と思ってしまった。「時間がすごくゆっくり流れるでしょう?」と話す野口稔さんが案内してくれているのは,鎌倉の三大緑地の一つといわれる台峰緑地。山肌を這うように押し寄せる住宅地の開発から,市民の手で守られた約29haにも及ぶ広大な緑地である。

野口稔さん

 この緑の里山が,野口さんが地域とかかわるきっかけをもたらしたのだ。きっかけは,隣人からのSOSだった。台峰と向き合う形で広がる野口さんの自宅周囲の緑地に,大規模な宅地造成計画がある。「実現すれば周囲の自然環境は著しく失われるだろう,なんとか計画が止められないだろうか…」というのが相談内容だった。

 まず計画の概要を知りたいと説明会に出たり,市長に情報を聞いたりする中で,向かい側の緑地,台峰でも同じ問題が起こっており,やはり開発に反対している住民たちがいることを知った。その人たちと連絡を取ってみたところ,逆に「ナショナルトラスト運動を行おうと思っています。手を貸してください」との言葉。真剣だった。

 もう後には引けない。こうして,多忙な本業のほかに,野口さんの地域の人々との連帯が始まった。

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