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充実生活見つけた
プロ並みでもあえて趣味にとどめる蝶に導かれた2つの生き方<その1>
2005/12/12

 仕事以外の世界を持つことは人生を豊かにし,定年後の生活にも重要な意味を持つ。しかし,仕事をしている間はとかく仕事にかまけ,趣味は手つかずになり,ついには忘れてしまいがち。両立はそう簡単ではない。

 不動産管理会社に勤務する羽生光一郎さん(56歳)は,多忙な仕事人と,蝶のビデオや写真撮影のオーソリティという2つの顔を持っている。もちろん本業は会社員。だが,趣味の世界での評価も高い。いったい羽生さんは,どのようにしてそれを可能にしてきたのか? 2回にわたってご紹介しよう。

あるときは会社員,あるときは蝶のカメラマン!

 「ほら,これは榎の木。これはブナ,これは海棠(かいどう)…。庭には,なるべく蝶の幼虫が食べる植物を育てるようにしています」。花があり,木があり,草が茂る庭で,羽生光一郎さんは説明してくれた。一見,自然にまかせてできた庭のようだが,すべては蝶のため自分で植物の種類や構成を考えて造園したという。

 羽生さんは,広告代理店勤務を経て,不動産管理の仕事をしている。仕事は多忙だ。それにもかかわらず,仕事の顔とは異なるもうひとつの顔を持っている。それは「蝶のカメラマン」だ。

羽入光一郎さん

 スチールカメラだけではない。時には,テレビクルーばりにビデオカメラを担ぎ,蝶を追う。その作品は趣味の域を超えており,学会での発表や上映つきの講演会を依頼されるほど。稀少かつ美しい映像を取り続け,その世界では知る人ぞ知る存在だ。

 人は定年後のために趣味を持つわけではない。しかし,本業以外に夢中になる何かを持っていれば,定年後に迎える人生への不安感は少なくなる。趣味を早くに見つけ,継続し,さらに,それを極めつつある羽生さんは幸せな人だ。

 だが,そこには,幼い頃夢中になった蝶との関わりを持ち続けようとする,自分なりの意思も感じられる。仕事も趣味も,自分を駆り立てる何かを見つけることができるかどうかにかかっているのではないだろうか。


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