ヨーロッパ鉄道旅行をガイドするトラベルライター
「ヨーロッパの鉄道旅行なら,最初はドイツからどうぞ,とおすすめしますね。ヨーロッパの鉄道は日本と違って時間通り列車が来ないし,案内放送もないから,国によってもいろいろ方式の違う表示を確認して行動しないといけないんです。そんな中で,いちばん利用者に親切なのはドイツです。表示がきちんとしていてパンフレットも置いてあるし,日本ほどうるさくはないですが,案内放送も少しはあります。他の国に比べたら,比較的安全で,英語も東部以外はけっこう通じますよ」。
野田さんはゲーテ・インスティテュートに5年通ってドイツ語を習得した。現在勤務する都立高校は,特別に自由度の高いカリキュラムの総合高校という実験校。ネイティブスピーカーと組んでドイツ語も教えている。旅行で撮ってきた写真やビデオは授業で教材にも利用できる。英語は国際語だからヨーロッパでの話は英語の授業にも役立つ。趣味と実益の鉄道旅行は教師の仕事にも得るところは大きい。 以前の勤務先では鉄道研究会を作った。今でも,新橋・横浜間開通記念の「鉄道の日」の10月14日に近い休日を選んで,毎年OB会を開く。しかし,気になることがある。 「実は,鉄道ファンも高齢化が進んでいます。今の子どもたちはパソコンやテレビゲームのほうがいいのか,鉄道好きの子は少ないですね。中学・高校での鉄道研究会は激減してるんじゃないでしょうか」。そうした現状が,幼いころ,鉄道にわくわくした野田さんには残念でならない。 1998年には,東京書籍からの第2作として『北欧=鉄道旅物語』を刊行した。こちらも3カ月で版を重ねた。野田さんの旅行作家としてのキャリアはさらに続く。以下は次回で-。 (佐々木聖=フリーライター)
◆野田さんの著作紹介サイト
http://homepage3.nifty.com/nodatch/
筆者プロフィール
佐々木聖(ささき・きよし) 1959年,東京都生まれ。企業広報誌や旅行誌などの編集記者,雑誌ライター,単行本の企画編集に携わる。著書に『多摩川なまず旅』(小学館文庫),『絵で見るふるさとの伝統さがし』(学習研究社),企画編集した単行本に『鬼平料理番日記』,『直伝 賄いめしの知恵』(以上,小学館文庫)などがある。
プロデューサ紹介
松本すみ子(まつもと・すみこ) 早稲田大学第一文学部東洋史学科卒業。 IT業界で20数年,広報,販促,マーケティングを担当。職場での心のケアに関心が向き,産業カウンセラー資格を取得。これを機に,シニア世代の動向に注目。シニアライフアドバイザー資格を取得し,2000年,団塊/シニア世代の動向研究とライフスタイル提案,コンサルティング,執筆などを主要な事業とする有限会社アリアを設立。 2002年9月,シニア世代の仲間づくり・活躍の場づくりの会「おとなのオピニオンコミュニティRyoma21」を主宰。 2004年,NPO法人おとなの暮らしと仕事研究所となる。日経BP社の情報サイトnikkeibp.jpにて「団塊消費動向研究所」を連載中。 著書に,「自分分析!つまらない毎日なら『好きな』ことで独立しよう」,「心理系の仕事を見つける本」などがある。
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