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“絵と自転車”と出会い 仕事人間がたった4年で劇的変化<その1>

スケッチ教室で新たな仲間と出会う


スケッチ

 「ある日女房が『いい先生をみつけたわよ。月一回だから通えるでしょう』と言うんです。新聞に載っていた個展に出かけ,先生と話をして,その場で教室に申し込んできたと。つまり,女房が全部お膳立てをして背中を押してくれたということですね」。

 それが,岩本芳雄先生主宰のスケッチ教室「さいたまアートウェイスクール」との出会いである。

 多趣味で,夫の性格を熟知している奥さんの教室を選ぶ目は,さすがに確かだった。

 「オバサンばっかりで,私なんか溶け込めないんじゃないか」と恐れをなす佐藤さんの心配は,まったくの取り越し苦労だった。10名の受講生のうち半数近くが同じ現役世代の男性だったということもあって話もしやすい。先生の人柄も教室の雰囲気も,佐藤さんの波長とぴったり合ったのだ。

 「絵を描くという行為そのものが新鮮で単純に面白かったこともありますが,仲間と気楽な会話ができることが楽しくて。仕事以外に活動の場ができて,人間関係が広がったことが,私にとって大きな収穫でした」。

 先生は,受講生ひとりひとりの個性を尊重する教え方で,型にはめたり押し付けたりすることは一切ない。受講生はそれぞれの感性を生かしながら,十人十色の絵を上達させていった。これも佐藤さんには好ましかった。

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