ここから本文です
著者に聞く
「相続」を「争続」にしないための準備<その1>~死後について家族で話し合うことの大切さ~
2009/06/03

 相続は誰の身にも起こる出来事。だが、実際に納税義務が生じるのはおおよそ資産1億円以上の場合で、これは4%の人たちに過ぎない。だから、庶民にとって、なんといってもいちばんの問題は、遺産分割をめぐるトラブルだ。

 多くの事例をもとに『相続はおそろしい』(幻冬舎新書)を上梓した、公認会計士で経営コンサルタントの平林亮子さんに、「相続」を「争続」にしないためにはどんな準備をしたらよいのかを聞いてみた。

避けられないケンカなら、生きているうちに

―― なぜ、相続に関する本を書こうと思ったのですか。

相続はおそろしい
幻冬舎新
平林亮子:公認会計士

平林: 私が経営コンサルタントとしてお手伝いしている会社は、オーナー経営者が一代で築き上げた会社が多く、事業承継に対する意識が低いんです。引退など考えず、亡くなるまで現役でいたい方が多い。とてもパワフルで素晴らしいのですが、逆に、そこが不安を覚える点でもありました。

 そのような方々に事業承継の大切さを懇々と説明しているうちに、それについての本を書いてお役に立てないかと思ったのです。ただ、それでは対象が狭いのと、経営者の方々に情報発信するには、私自身がまだ若輩者なので、素直に届かないのではないかと危惧していました。

 そんな折り、事業承継のからまない純粋な相続のお手伝いをする機会がありました。全く争いもなく、スムーズに進んだ相続でしたが、それでも、関係者の皆さんはさまざまな思いを抱えて、本心ではかすかなわだかまりを残している。それが、話し合いの節々から第三者の私には感じ取れたのです。

 理性的で理路整然と話を進めていくことができ、生活にも困っていない遺族でさえそうなのだから、ひとたびバランスが崩れたら、危うい遺族は多いのではないか、相続というのは恐ろしいと思いました。それで相続一般について書くことにしたわけです。


1ページ 2ページへ 3ページへ 次のページへ
この記事のバックナンバーを読む
「セカンドステージ マガジン」 配信開始
セカンドステージでは,HTMLメール「セカンドステージ マガジン」の配信を始めました。毎週1回水曜日に配信いたします。
サイト上の更新情報やイベント,セミナーの情報をお送りするとともにメールならではの特典,イベントの提供をいたしていく予定です。
メール配信をご希望の方はこちらのページからで配信登録をお願いします。

→バックナンバーはこちら

セカンドステージ メールマガジン
サイトマップを見る
セカンドステージ連載一覧


日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る