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著者に聞く
資産運用アドバイザーが提案する老後の資金計画<その2>~団塊世代にふさわしい「資産運用五つの法則」とは~
2009/05/20

 前回は、著者の野尻氏から経済行動学の基本とは何か、いずれにせよ、マーケットリスクと社会的リスクというどちらかのリスクを背負って、将来設計を立てなければならないという話を聞いた。

 将来設計といえば、団塊の世代は逃げ切れた、という説がある。リストラの対象になることもなく、無事に定年を迎え、退職金も確保、年金もそこそこ満足のいく水準で受給することができそう…ということなのだが、野尻氏は「それは勘違い!」と断言する。

 年金受給対象者が増え、一人の高齢者と一人の現役が支えるような状況の出現。さらに思った以上に「長生きするリスク」。先に厚生労働省は「年金の所得代替率は50%を切りません」と発表したが、それもあやしい。では、対抗策はあるのか?

意外に高かった団塊世代の投資意欲

―― 団塊世代の投資意欲はどうなんでしょう?

退職金は何もしないと消えていく──60歳から「経済的自由」を手にする投資勉強法
(講談社プラスアルファ新書)
野尻哲史:フィデリティ投信 フィデリティ退職・投資教育研究所所長

野尻: 2008年に実施した、退職金をもらった1000人を対象にしたアンケートで「退職金で投資をしていますか?」という質問に、約4割の方が「投資をしました」と答えました。私は、これにはすごく驚きました。こんなに沢山の人たちが投資していたんだと。ただ、退職金のうち「3割以下の資金を投資に回しただけ」と回答した人が過半数でしたので、退職金の総額を考えると全体の1割程度が投資に向かっただけということがいえます。

 また、アンケートによれば、退職金を貰って半年以内に、約7割の方が投資しています。退職するのはわかっていますから、前の年くらいからいろいろと考え始めているわけですね。その時、株が調子いいと、ちょっとやってみようかなと思うのでしょうか。確かに、例えば、2005年の日経平均は大幅に上昇しましたが、その翌年には退職した人の44%が投資を行っていました。


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