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著者に聞く
医療難民を出してはならない!<その2>~人間らしく、この世にさよならするために~
2009/04/06

 死は間違いなく、誰にも公平に訪れる。だが、管をつながれ、ベッドに縛り付けられて・・という状態で迎えたいとは、誰も願わないだろう。そこに、人間としての尊厳はあるのだろうか? いったい、死をどう迎えるべきなのか? そして家族や残される者は?

 前回に続き、老人医療の現場で、多くの死とも向き合ってきた『高齢者医療難民』の著者・吉岡充氏に、ターミナルケアや尊厳ある死について聞いてみた。

在宅介護支援診療所は数も質も問題
高齢者医療難民 介護療養病床をなぜ潰すのか
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吉岡充:東京都八王子市・上川病院理事長

―― 厚生労働省は在宅支援診療所を設ける方針ですね。

吉岡: 私も、在宅あるいは準在宅で介護療養をさせようという厚生労働省の最終結論は、間違っているとは思いません。そのために、全国に在宅支援診療所を作ろうという計画もできました。それに対して約1万カ所が手を挙げたそうです。私も最低でも全国で4千カ所くらいは必要だと思います。

 しかし、実際に24時間稼働できている診療所は400クリニックくらいしかないだろうといわれています。ひとつのクリニックで365日24時間体制を組むのは大変なことなのです。だから、複数のクリニックが連携してやっているところもあるようですが、クリニックの負担はやはり大きいですね。

 また、厚生労働省は後期高齢者医療制度をスタートさせるに当たって、「かかりつけ医」制度を導入しました。この場合でも医者の資質という問題は避けて通れません。在宅支援診療所と「かかりつけ医」、いずれの場合にも医師には総合医としての資質が求められます。


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