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著者に聞く
健康心理学に学ぶ「身体に良い習慣の続けかた」<その1>~たとえば、タバコをやめるなら~
2009/03/04

 島井哲志さんの『「やめられない」心理学』(集英社新書)は、健康心理学の見地から「悪い習慣をやめる方法」「良い習慣を続ける方法」について述べている。心理学を生かした健康へのアプローチは、中高年の生活にも役立つことが多い。運動や食事など日常の健康習慣について、「三日坊主」に終わらないための賢いやりかたを聞いてみた。

「心」と「身体」は切り離せない

―― 専門の「健康心理学」とは、聞きなれない分野ですが?

「やめられない」心理学―不健康な習慣はなぜ心地よいのか
集英社新書
島井哲志:心理測定サービス健康心理学研究所所長

島井: 心理学の知見を健康に生かそうとする学問で、その特徴は二つあります。第一に、予防に重きを置くこと。第二に、「心」だけではなく「身体」の健康に焦点を当てること。健康心理学は心理学の新しい応用領域のようですが、実は、すでに30年近い研究と実践の歴史があります。

 同じ心理学の応用領域に臨床心理学があります。健康心理学の特徴は、「心」の面からだけのアプローチではなく、身体的な状態も大きく関係すると考えることにあります。

―― なるほど、「心」と「身体」は切り離して考えられませんからね。

島井: そうです。科学的にいうなら「心」とは「脳の働き」の一部です。たとえば、脳に栄養や酸素を運ぶ血流をつかさどる心臓の働きが悪くなれば、心にも大きな影響がおよびます。同時に、心臓を含めた身体のさまざまな働きを調整するのは、心と呼ばれているものの一部である脳の働きです。

 その脳だって、身体の一部にほかなりません。だから、健康に関しては「心」と「身体」を切り離さず、心理学の知見を生かして身体にアプローチする必要があるのです。

 心と身体の密接な関係で健康心理学が着目することに「習慣」があります。やめたいと思っている不健康な習慣は、なぜやめにくいのか。その仕組みを理解すれば、逆に、身体に良い習慣を身につける方法を見いだせるのです。


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