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著者に聞く
かかりつけの歯医者さんをもとう<その2>~歯周病の治療をすると糖尿病が治る~
2008/10/08

 虫歯や歯周病を治療し、定期的に歯科医の検診と指導を受けて口の中をいつも清潔に保てば、健康長寿でいられる。そんな「口腔ケアのすすめ」を説いたのが茂木(もてぎ)伸夫先生の『歯医者さんにかると寿命が延びる』(愛育社)だ。

 前回は、エイズや血液を移植される白血病の患者が、免疫力の低下によって起こる口の中の細菌による感染症を防ぎ、健康回復を早める口腔ケアがいかに大切かということを聞いた。その臨床経験が、この本を書くきっかけになったのだという。今回は、生活習慣病の予防に有効な口腔ケアの方法について紹介してもらう。

歯周病と糖尿病はコインの裏表

―― 本の中に印象的なアメリカのコインの写真があります。表には歯と歯茎が描いてあって「歯周病」と書かれ、裏には膵(すい)臓の絵があって「糖尿病」と書かれています。歯周病と糖尿病はコインの裏表というわけですね。

歯医者さんにかかると寿命が延びる』(愛育社)
著者:東京都立駒込病院歯科口腔外科部長 茂木伸夫氏

茂木: ある文献を読んでいて、面白いなと思ったので転載させてもらいました。歯周病は今や、糖尿病と同じく生活習慣病の一つとされています。しかも歯周病を放っておくと、その病巣菌が体内にまわって糖尿病、心筋梗塞、血管障害などを引き起こすおそれが高いことがわかってきました。

 60歳になると、約40%の人が重度の歯周病にかかっているといわれています。中高年には珍しくない病気だけに、放置しておけません。糖尿病になると、糖尿病性歯肉炎や歯周病になりやすいことはよく知られていますが、逆に歯周病の治療をすると、糖尿病が治るという臨床報告も出ているのです。

 先の文献で「糖尿病と歯周病はコインの両面」と言ったテキサスの空軍基地医療センターの医師らも、歯周病の感染は糖尿病の血糖値に影響を与えていて、歯周病の治療によって血糖値を改善することができると述べています。


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