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著者に聞く
かかりつけの歯医者さんをもとう<その1>〜口腔ケアが脳の活性化やダイエットに〜
2008/10/01

 歯医者さん嫌いの人にこそ読んでほしい————ある歯科医が、そんな思いで一冊の本を書き下ろした。それが都立駒込病院で歯科口腔外科部長を勤める茂木(もてぎ)伸夫先生の著書『歯医者さんにかかると寿命が延びる』(愛育社)だ。病気や加齢で免疫力が低下すると、口の中の細菌が身体にまわって、いろいろな悪さをする。それを予防するには定期的な口腔ケアが有効だ。

 2回にわたって、茂木先生に、歯医者の「かかりつけ医」をもつことのすすめを聞いてみる。

ふだんおとなしい細菌が暴れだすとき

―― 先生はエイズと白血病の患者さんを診て、口腔ケアの大切さを痛感されたそうですね。

歯医者さんにかかると寿命が延びる』(愛育社)
著者:東京都立駒込病院歯科口腔外科部長 茂木伸夫氏

茂木: 私は一般患者さんの歯の治療はもちろんのこと、エイズや肝炎などの感染症にかかっている患者さんの歯科治療や、化学療法を施した後に口腔粘膜障害を起こす患者さんの口腔ケアを行なっています。

 エイズ患者さんと白血病で血液を移植される患者さんに共通するのは、免疫力が極度に低下することです。こうした患者さんが口の中を清潔にすることによって、身体の健康も回復していくことに気づいたのです。

 とくに、移植をしたときに免疫抑制剤で免疫が低下するので、歯や歯茎の治療をきちんとしておかないと「日和見(ひよりみ)感染」を起こしてしまいます。

―― 日和見感染とは?

茂木: 人間の身体には「常在菌」がどこにも生息しています。健康なときは免疫による抵抗力があるので、常在菌はおとなしくしていますが、病気や加齢などで免疫力が低下すると、それが暴れだして身体に悪いことをするのです。このことを日和見感染といっています。例えば、高齢者に多い白癬は、皮膚にいる常在菌が原因の日和見感染症の一種です。

 口の中は、いうなれば細菌の入り口ですから、とりわけ細菌数が多く、それだけ日和見感染を起こす確率も高いのです。口の中にみられる日和見感染菌には、カンジタ菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌など、主に10種類ほどが知られています。


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