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50歳からの資産運用
株式投資の達人に学ぶ はっしゃん編(4)
2005/10/28

 今回は“はっしゃんさん”の投資方法の一つであるテクニカルとファンダメンタルズを組み合わせた「PERライン投資法」を紹介しよう。

 注)PER(株価収益率)=株価÷EPS(1株当たり利益)

 「この投資法のベースとなっているのは“株価はEPSに比例する”という考え方です。定義からすれば「PER×EPS=株価」です。ですから,株価が400円,PERが20倍,EPSが20円の株の場合,その株のEPSが将来30円になると予想できれば,株価は20倍×30円の600円になってもおかしくないと判断できます。これが,どの株に投資すべきかの判断材料になります。この原則は小売業・サービス業に限らず,PERを投資基準にできるすべての銘柄に適用できます」

 つまり,赤字銘柄やハイテク株などの高PER銘柄をのぞいたすべての銘柄で利用できるというわけだ。

 「ポイントは,実際の株価は実績EPSではなく,予想EPSに比例して動いて行くということです」

 “はっしゃんさん”のPERライン分析は,過去の予想EPSを時系列にさかのぼって調べ,株価とEPS,PERの関係を,株価チャートとPERラインという分かりやすい形にして図示し,分析する手法だ。ターゲットとした企業の株価と予想EPSに比例して動いていれば,同じ手法で将来の株価が予想できるというわけだ。

 「ただし,過去の予想EPSは『会社四季報』にも載っていないので,各社の決算書やプレスリリースからデータを集めてくる必要があります」

フージャースコーポレーション
フージャースコーポレーション

 必要な情報は,EPSに影響を与える「決算情報(四半期・中期を含む)」「業績修正」「株式分割」「増資・MSCB」などだ。これら情報をベースに,“はっしゃんさん”は予想EPSとPERの変化をまとめている。

 具体例としてフージャースコーポレーション(8907・東証1部)をあげてみよう。

 同社は埼玉と千葉を地盤としたマンション分譲中心の企業で,ディスクロージャー(情報開示)の充実を投資家に明言しているIR重視の企業だ。


フージャースの東証1部上場前後の予想EPSとPERの変化

 「これがフージャースの東証1部上場前後の予想EPSとPERの変化です。予想EPSは途中で株価の分割が行われたので,それに合わせて補正し,それを『補正(予想)EPS』としてあります。フージャースの場合はPER15倍程度と判断,PER15倍の時の株価が右に掲載してあります。これが実際の値動きとうまく合っていました」

 フージャースは2005年の4月14日,同社のウェブサイトのIRニュースで,平成17年3月業績予想の増額修正を発表した。そこで“はっしゃんさん”は予想EPSの上昇に合わせて株価が上昇すると判断。4月19日に30万円で12株購入。この頃の値動きは30万円前後を行き来している程度だったが,その後,予想通り株価は上昇していった。

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