EPS(1株あたり利益)は[純利益÷発行株式数]で算出するので,月次売上が好調で目標数値を上回っている企業はEPSの増加が見込める。PER(株価収益率)の算出方法は[株価÷EPS]なので現在PERが割高でも,予想EPS値が高ければ割高ではないと判断できる。 例えば,予想EPSが100円で株価が3000円であれば,3000円÷100円でPERは30倍。だが,EPSが150円になる根拠があれば3000円÷150円でPERは20倍となる。PERの値が高いということは利益に比べて株価が割高ということになる。逆に低いほど割安ということを示し,本当にPERが30倍から20倍になれば「買い」が集中し,株価は急上昇することが期待できる。 「小売業は出店数に比例して売上や利益が増加する仕組みなので,成長株探しも簡単。過去数年の売上やEPS,配当利回りを確認して,毎年安定して増加しているところを探せばいいのです」 「消費者向けの小売業は売上が比較的安定している上,内需株なので為替リスクもほとんどありません。しかも,売上を月次報告で速報してくれるので半年前や四半期前の予想を頼りにする必要もない。常に最新のデータを使って分析できるので,分析誤差も少なくなります」 はっしゃんさんの手法は,こまめに売買を繰り替えすというよりも,1社を見極めてそのパフォーマンスに期待するという,ある意味正統派の投資スタイルだ。その意味ではウィークデイは仕事に時間をとられるビジネスパーソンにとって有用な手法の一つかもしれない。
文・構成/中村祐介(株式会社エヌプラス)
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