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50歳からの資産運用
株式投資の達人に学ぶ!編(3)
2005/07/04
証券会社は手数料やサービスで決める

 株式投資を始めるなら,ネット専業の証券会社を使うのがベスト。証券会社に行かなくても自宅や会社のパソコンでインターネットを使い,株式投資ができる。まず銀行に預金口座をつくるのと同じように,証券会社に証券口座を開設する必要がある。

 ネット専業の証券会社はいくつもある。その中で自分に合った証券会社を選んでいく。比較する主なポイントは以下の通りだ。

●証券会社の比較ポイント
注文方法 パソコン,携帯電話など
手数料 売買委託手数料など
サービス 提供される情報の種類
ソフト 専用の投資ソフトの能力
サポート体制 電話での問い合わせも可能かどうか
取扱い商品 ミニ株,株以外の投資信託や外貨建てMMFなど
口座への入出金 入出金の手数料など

 証券会社への口座開設の申し込みは郵送で,入金や出金は郵便局や銀行のATMからすれば良い。銀行のネットサービスを利用しているユーザーなら,パソコンを使って入出金を銀行の口座と証券会社の口座間で行なえる。

 主な証券会社と,手数料については「株式投資の達人に学ぶ」編で紹介(http://nikkeibp.jp/style/secondstage/jinsei/50sisan_050620_2.html)したので参考にしてほしい。これを見ても分かる通り,手数料はバラバラだ。ただ,じっくり銘柄を選んで,見守っていく中長期投資なら売買手数料よりも提供されるサービスなどで選ぶのも手だ。

 例えば,楽天証券(http://www.rakuten-sec.co.jp/)では「会社四季報」の速報「四季報速報」をチェックできる。「会社四季報」の記者たちは,発売日と発売日の間にも常に担当企業の動向を追跡している。何か変化があった時には,コメントを書いたり,予想数値を修正したりする。
 この修正は「四季報速報」としてこれまでプロの投資家たちにのみ有料で情報配信されていたものだ。それを一般の投資家も利用できるというわけだ。

 「会社四季報」で大幅に数字が上方修正された銘柄などは,発売前に株価が上昇してしまっていることが多々あるが,その原因のひとつに「四季報速報」が発売日より早く配信されていることがあげられる。

 このように,これまでプロでないと入手できなかった情報配信を提供しているのは楽天証券のほか,無料でQUICK社提供のマーケットニュースを配信するMeネット証券がなどいくつかある。

 また,ネット証券会社が提供する投資ソフトもチェックしておくといい。例えば楽天証券の投資ソフト「マーケットスピード」はリアルタイムスプレッドシート(RSS)機能を備え,エクセルなどの表計算ソフトに株価データをリアルタイムに反映できる。

 サポート体制では,日興ビーンズ証券のように投信専用のサポートデスクを用意するなど,各社特徴があるので要チェックだ。

 商品種類では,長期資産形成に向いた商品がどれだけあるかにも注目したい。イー・トレード証券では投信,各種債券,外貨建てMMFなど取りそろえている。

 ほとんどのネット証券会社は口座開設に費用はかからないので,サービスや手数料などを検討していくつか加入し,用途に合わせて使い分けてもよいだろう。これら情報はすべて各ネット証券会社のWebサイトで確認できる。

10万円からでも始められる株式投資

 株は値動きが大きい。そのため,余裕資金で運用するのが基本だ。まず最初に自分のお金を「安全性」「流動性」「収益性」の3つに分けて,その中から「収益性」のお金で運用を開始してみるとよいだろう。「安全性」というのは,郵便局の定額貯金や銀行の定期預金といったものだ。元本保証があり,増えることはあっても減ることはない商品を意味する。その代わり,大きな利益を生み出すことは難しい。
 「流動性」とは突然の入院や,事故などといった急にお金が必要になった時に備えるためのお金。いつでも自由に引き出せる普通預金などを指す。自分の給料の1カ月~3カ月分くらい置いておけば問題ないだろう。
 最後の「収益性」は残りの当面使う予定がないお金。寝かしておいてもお金は増えない。そこで,株式投資や投資信託など元本保証はないが,大きな利益を得るチャンスがある商品に利用するというわけだ。

すぐに始められる株式投資(1)

 株式投資は10万円からでも始められるので,最初から大きな額で運用を開始するのが怖い人は投資資金を少なめに設定しておくとよいだろう。10万円あれば,低位株を複数所有することも可能だ。低位株とは,株価水準が低い株のことで,一般的には100~1000株単位の株で株価1000円未満の株を指すことが多い。逆に株価水準が高い株は値がさ株,中間水準の株を中位株という。

 低位株は鉄鋼,造船,化学など成熟業種と呼ばれるセクターの中に多く存在する。「株式投資の達人に学ぶ!」(http://nikkeibp.jp/style/secondstage/jinsei/50sisan_050608.html)で紹介した「ど素人の株日記」の管理人・なべさんはこの低位株の中でも三井・三菱・住友など財閥系の銘柄を好んで購入していた。

 株式投資は難しいものではない。自分の投資資金と投資スタイルに合わせた投資方法を使ってチャレンジしてみるとよいだろう。次回では,株式投資の基礎知識として投資スタイルや用語の解説をしていく。

(中村祐介)
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