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50歳からの資産運用
株式投資の達人に学ぶ!編(2)
2005/06/13

 前回の記事で、なべさんの投資スタイルやプロフィールはおわかりいただけたと思う。

 そこで、今回は具体的に初心者が株式投資をする上で、気をつけたいポイントについて語ってもらった。

 株式投資をはじめようとする際には、ぜひ参考にしてほしい。

 株式投資の基本は安く買って高く売ることで得る値上がり益(キャピタルゲイン)だ。日々の株価推移で売り買いを進めるデイトレードと違って中長期の視点で値上がり益を手にすることが目標だ。なべさんは1年で株価が2倍になるような銘柄を探し出して投資する努力をしているという。

「デイトレードなど、短期投資の場合は、限りある投資資金を効率よく運用しなければいけないため、保有株の含み損が5%を超えたら損切り(※)をするといった手法がよく使われています。しかし,中長期投資ではそれは御法度です。中長期投資であれば、含み損が増えても損切りはせずにナンピン買い(※)をするなどのテクニックを駆使して、含み損そのものを減らす方が得策でしょう」
 つまり、中長期投資の目的は儲けることではなく、損をしないことなのだ。損をしなければ、おのずと利益は生まれてくる。実際、なべさんの保有株はすべて含み益を持っている状態だという。

(※)損切り:ある銘柄に見切りをつけ、損を覚悟で売却してしまうこと。
(※)ナンピン買い:株式を買った後、買った値段よりも値下がりしたときに、その値段よりも安い値段で同じ銘柄を買いまして買いの平均価格を下げること。

50歳代からの投資術は「保守的な銘柄選び」

「中長期投資の武器となるのは『時間』です。しっかり考えて購入した銘柄は、一時的に値下がりしても最終的には上昇していきます。株価が下がっていって含み損が5%を超えても損切りをせずに耐えていけば、やがて含み益を生み出すようになっていくものです」
 得られる利益は株価の上昇によるものだけではない。株を長期保有しておけば、配当金ももらえる。ここ数年、短期投資が人気を集めているからあまり注目されていないが、例えば年に4000円の配当金を出している銘柄を10万円で買ったとすると、25年間持ち続ければ投資資金を回収できる計算になる(配当に変動がないと仮定)。

 つまり極端な事を言えば,26年目以降は配当金で儲けを積み重ねられるわけだ。配当さえきちんと出ていれば、株価の多少の値下がりはそう気にしなくてもよくなる。
「吟味して購入した銘柄は少なくとも半年は様子を見ます。その上で、さらに保有していくか、売却して利益確定をしたあと、投資資金を別の銘柄へ移すかどうかを考えるわけです」

「今、日本は株の情報であふれていますが、50歳代の方々には情報が多くなっても数年後を見据えた投資方法で株を買ってほしいと思っています。どうせなら、3~5年はほったらかしでもいいような銘柄がオススメだと思いますよ」
 つまり、団塊の世代ならリタイアしたあたりから盛り上がってくる銘柄を狙えというわけだ。
「会社を退職した後というのは、一番収入が減る時期ですから、そのときに株が上がっていれば、精神的にはずいぶん楽になると思うんですよ。最悪でも『株を売れば食える』と思えますから」


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