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味芳斎(芝大門)〜辛くて汗ビジョになる牛肉飯

2006年6月12日

まだ朝晩は耐えられるが、日中はずいぶん暑くなってきた。もう夏である。

このような気候になると、人は二つのタイプに分かれるようだ。涼しさを感じたくて冷たいものを食べるタイプと、逆にカラダを温めるものを選ぶタイプ。ボクは後者。もちろん冷たいものも好きだが、パッと汗をかいてリフレッシュしたい気持ちが強くなる。そういう意味で昼メシは辛いものを選ぶことが増える。午後に汗臭いのは困ったものだが、会議とか少なそうな午後だと、昼メシでドバッと汗をかきたくなる。

となると、昼の選択肢に上るのはまずはカレー。辛めのインドカレー。うん。いい汗かけそうだ。次にタイ料理。トムヤムクンあたりがいい。韓国料理は午後からキムチ臭くなるのが玉にきずだが、タイ料理はそれがない。で、みっつめに来るのが、いろんな店の辛いメニュー。たまに普通の店でも極辛メニューがあったりするではないですか。それを覚えておいて食べに行く。意外な美味メニューがあったりする。

今日ご紹介するのはそんなボクの持ち札のひとつ。さりげない中華料理店なのだが、めっちゃ辛い「牛肉飯」があるのである。浜松町から徒歩5分ちょい。芝パークホテル近辺に2店ある「味芳斎」は、日本で初めて中国薬膳料理を出した店として知られている。そこの「重慶牛肉飯」がボクの好物のひとつなのである。それがランチで「牛肉飯」として1000円で食べられるのだ。

これは、辛く煮込んだ牛の頬肉とシャンツァイ、モヤシなどをご飯の上に載せて丼にしてあるもので、これがまぁ、なんつうかとにかく辛い! 中国薬膳料理の店だけあって複雑妙味な辛さに仕上がっていて、わりと後味さわやかではあるのだが、それでもかなり辛いことは確か。一口食べると汗がドーッと溢れてくる。ハンカチなんかあっという間にグジョグジョだ。ちなみに香りも相当強め。そういう意味では香りが強い料理が苦手な人にはつらいかもしれない。

丼にはスープがついてくるのだが、このスープと丼内のモヤシは、よくペース配分を考えて食べなければいけない。牛肉が相当辛いので、スープやモヤシで口をマイルドにしながら食べないといけないのだ。スープだけ先に飲みきっちゃったり、モヤシをザザザと食べきっちゃったりすると後で後悔します、ハイ。

ただ、最近は以前の「涙が出るほどの辛さ」は少し薄まったかも。このまえ久しぶりに行ったらちょっとだけマイルドになっていた。激辛が中辛になったイメージ。まぁその日たまたまかもしれないが。この店、同じ味付けで「牛肉麺」もある。飯と麺、どちらも同じように辛く、同じようにクセになる。日替わりのサービスランチ(800〜850円)や炒飯、麻婆豆腐などもある。

カジュアルな街場の中華だが、人気でいっつも混んでいて妙に元気を与えてくれる。これからの暑い季節。カラダに活を入れるために、いかがでしょう?

店データ

味芳斎【本店】
東京都港区芝大門1-4-13神明商店街
TEL 03-3431-6543
11:00〜15:00/17:00〜22:00
日休

味芳斎【支店】
東京都港区芝大門1-10-1芝パークホテル前
TEL 03-3433-1095
11:00〜15:00/17:00〜22:00
日休

さとなお

本名:佐藤 尚之。1961年東京生まれ。本職は広告会社のクリエーティブ・ディレクター。

1995年、個人サイト「www.さとなお.com」を立ちあげ、現在約1000万アクセス。ネット上での活動をきっかけに出版や連載を手がけるようになる。著書に「うまひゃひゃさぬきうどん」「ジバラン・フレンチレストランガイド」「さとなおの自腹で満足!」「沖縄やぎ地獄」「沖縄上手な旅ごはん」など。最新刊はエッセイ集「人生ピロピロ」(角川文庫)。今年は鮨の本なども予定中。

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