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荒井商店(新橋)〜珍しいペルー料理を気楽に気軽に

2006年4月24日

南アメリカ大陸にあるペルーは、南米一のグルメ国であるらしい。

らしい、と書いたのは行ったことないからである。行ったことない上に、位置もおぼろげでいまひとつハッキリしない。ええと…南米大陸の下の方だったっけ? 細長いのはチリで、チリの横にアルゼンチンがあるのはわかる。なんとなくあの辺かな。でもボリビアとかブラジルとかウルグアイとの関係はどうだったっけ? もう少し北かな。ナスカとかクスコとかマチュピチュとかの都市名は知ってるけど…うーん、場所がいまひとつピンとこない。

「あぁ共通一次は地理Bで受験したのになぁ」と嘆きつつ、世界地図を出してきて南米のページを見る。あれ? ペルーってブラジルのすぐ西だ。チリの上、コロンビアやエクアドルの下の海沿い。へぇ…。というくらい意外と馴染みがない国、ペルー(←あんたが知らなすぎるだけです)。

この国の料理は、“ウマイもの”がいっぱいありそうな南米においても、その味はトップクラスだというのだ。食べてみたいと思いません? でも意外とペルー料理店ってないし、ランチで気軽にやっている店も少ない。

そんな中で、新橋の「荒井商店」は貴重なお店だ。この店、ちょっとトリッキーな名前だが、実は相当おいしいペルー料理店なのである。しかもすごくカジュアルな雰囲気で入りやすい。

ランチは日によってメニューが違う創作系。そんなに、ペルーペルーしてないが、独特の煮込み系はやはりちょっと南米な雰囲気。ワンプレートにエキゾチック、かつ謎めいた煮込みが盛られていて、なんだこれ、とスプーンで探って食べてみると意外にも美味にたどりつく。

ボクが行った日はこんなメニューだった。

A:じっくり煮込んだビーフ・カナリオ豆煮込み添え サラダ・ライス
B:ペルー風ほぐした鳥胸肉の黄色いシチュー風 サラダ・ライス

各890円(税込み) ※大盛り+150円

特に「ペルー風ほぐした鳥胸肉の黄色いシチュー風」は美味かったな。黄色い独特のシチューで、あまり日本ではお目にかからない系統の味なのだが、どこか懐かしい。上手にまとめているなぁと思ったら、ここのシェフ、フレンチ「オテル・ド・ミクニ」で5年修業して、その後、ペルーに渡った変わり種。修業が活きているわけですね。

奥様のサービスもとても親切丁寧で清々しい。ペルー料理のあれこれを、うれしそうに教えてくれる。ご興味ある向きはコーラの元祖である「インカコーラ」も置いてあるので是非試してみたい。なんだかちょっとした冒険気分に浸れる。

でもね、実はこの店の本領は、やっぱり夜ごはん。ペルーの珍しいメニューがズラリと並び、どれを頼んでもおいしいし安い。ランチで試して、もし気に入ったら夜も行ってみよう。地球の裏側のペルーに、きっと親しみを感じるはずだ。

店データ

荒井商店
港区新橋5-32-4 江成ビル1F
TEL 03-3432-0368
11:30〜14:30/18:00〜23:00
日休

ランチタイムお得情報
13:00以降は、コーヒー又は紅茶(アイス可)を+150円でご注文いただけます。

さとなお

本名:佐藤 尚之。1961年東京生まれ。本職は広告会社のクリエーティブ・ディレクター。

1995年、個人サイト「www.さとなお.com」を立ちあげ、現在約1000万アクセス。ネット上での活動をきっかけに出版や連載を手がけるようになる。著書に「うまひゃひゃさぬきうどん」「ジバラン・フレンチレストランガイド」「さとなおの自腹で満足!」「沖縄やぎ地獄」「沖縄上手な旅ごはん」など。最新刊はエッセイ集「人生ピロピロ」(角川文庫)。今年は鮨の本なども予定中。

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