ニュー北京(銀座)〜銀座の真ん中でお気楽絶品の上海料理
街中のなんでもない中華が好きである。住宅街とか小さな駅前にある、ごくごくふつうの中華料理店。そういうところのチャーハンとか餃子を食べると、なんだかホッとする。お洒落で高級な名店もいいが、日々一所懸命生きている生活の匂いみたいなものが感じられる店に入るとちょっと勇気が出る。「まぁ毎日疲れるけど、今日も頑張ろう」みたいな気分になるのだ。
中華鍋をガシャガシャするにぎやかな音も影響してるかも。だから少しくらい味がもの足りなくても、気にしない。化学調味料が舌にビリリときても許せる。たまにどうしてもそういう店に行きたくなる。
とはいえ、銀座とか青山みたいなお洒落な街だとそんな店はなかなかない。いや、生活の匂いまでは望まない。カジュアルで下世話で活気があって生きていく元気がもらえればいい。こういう街でも、そんな中華料理店をいくつか持っていたい。だって、お洒落な店なんか行きたくないくらい疲れているときってありますよね?
今日ご紹介する「ニュー北京」はそんな店のひとつ。銀座のド真ん中にして街場の中華の雰囲気を醸し出している貴重な店である。カジュアルな真っ赤な内装にカジュアルな接客。とても銀座松坂屋のお隣とは思えない。男性客が多く、男ひとりでも違和感なく入れる(男性客が多いせいか喫煙率も高いが)。そのうえとってもうまいのだ。
表通りには、メニューのようなものは掲出してないのにいつもとっても混んでいる。みんなうまい店だと知っているのだな。客の内訳的にはオヤジ度が妙に高い。それは女将さんの存在も大きいと思う。なんというか「オヤジあしらいがうまい」のだ。妙に馴れ馴れしく毒舌で絡んでくるのだが、気分を害するタイプの毒舌ではない。つねにニコニコで楽しそうに絡んでくる。オヤジたちもそれを楽しんでいる。彼女の個性もこの店の味のうちである。
で、この店「ニュー北京」と名乗っておきながら、実は北京料理ではなく上海料理。なんかその「肩の力が抜けた感じ」がとてもイイ。料理もしっかり焦点が合っている立派な味ながら、どこかで肩の力が抜けている。その辺のゆるさがなんか疲れを取ってくれるのである。
アナタが初めてならまず「セット」を頼もう。あんかけチャーハンと水餃子、スープ、杏仁豆腐がついて950円。1品目のスープがまずうまい。次にあんかけチャーハンと水餃子が来るが、両方とも量はたっぷり。思わずうれしくなるたっぷり感。味もとてもいい。あんかけチャーハンはコクがあり後を引く味。水餃子はあっさりスープにプリプリな皮がバランスよく効いている。どちらも高級系の味付けではないが、下世話でガハハと楽しめる感じ。
他のメニューもうまい。焼きそば系もイケるし、「とり煮込みそば」(1000円)は特にオススメだ。そうそう、「フカヒレそば」(2000円)もいい。これは夜は3000円するのに昼なら2000円で食べられる。なかなかのもの。サービスランチもA、B、Cと3種あり、すべて1050円。
この店、銀座の小さなビルの6階で30年弱続いているという。きっとオヤジたちの日々の疲れをずっと癒してきてくれたのだろうな。ボクが銀座で「まぁ毎日疲れるけど、今日もがんばろう」気分に浸りたいときに利用させてもらっている店「ニュー北京」。アナタも一度、いかがですか?
店データ
ニュー北京
東京都中央区銀座5-8-13 ファイヴスタービル 6F
TEL 03-3574-711
11:30〜15:00/17:00〜22:00
日祝休
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