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与志万(銀座)〜うまいぞ急げ! 冬季限定“かき釜めし”

2006年2月6日

まぁ、2月といえば冬本番ではあるが、気分的に「冬もあと少し!」と いう気分になってくる。寒い時期もあと少しの辛抱。寒さが苦手な方にとってはうれしい限りだろう。まぁ、ボクも嫌いではないのだが、「寒いの大好き」というほどでもない(暑いのよりは好きかも)。

とはいえ、食いしん坊たちは別のことを考える。2月になると「あぁ、冬のうちにアレも喰わなきゃ、コレも喰わなきゃ」 とせわしない気分になってくるのである。魚は総じて冬の方がうまいし、かきとか、ふぐとか、あんこうとか、季節のものも食いっぱぐれるわけにはいかないではないか。ボクもそのひとり。なんだか追い立てられるような気持ちだ。

「あの店もこの店もこの冬はまだ食べてない。どうしよう、早く行かなければ…」。食いしん坊のアナタなら、この気持ち、わかってくださいますよね? 今日ご紹介する「与志万(よしまん)」も、そんな店のひとつである。もちろん春でも夏でも秋でもうまい。焼き鳥屋さんだから、とくに季節を選ばない。

でも! 焼き鳥屋さんなのに「冬のうちに絶対行かないといけない店」のひとつなのである。

その理由はココの「かき釜めし」だ。冬季限定のこの釜めしが絶品なのである。プリップリのかきが6〜7個入ってくるのだが、かきの香りがご飯に染みこんで実に香ばしい。そこにゆずの香りがほんのり足され、甘辛く味付けしてあるしいたけやタケノコも実によく合う。グリーンピースの彩りもいい。この店で寒い日にかき釜めしを食べると 「よくぞ厳しい冬が日本にありけり」と幸せに思うのだ。これは寒さがうまさを加速する名品である。

食べ進むと、底の方にいい感じの“おこげ”が見えてくる。香ばしい香りや、味の変化が、また楽しめる。おいしい鳥スープとお新香もついて、おまけにデザートまで出してくれて980円。とても良心的だ。200円プラスすると大盛りも出来るが、程よい量なので昼からの仕事を考えてこの辺でやめておくのがよろしいかと。

冬季限定のコレ以外にも、ランチにはおいしい釜めしが揃っている。「とりそぼろ釜めし」、「五目釜めし」、「竹の子釜めし」、「穴子釜めし」 など…どれもこれも食べたいものばかり。しかも、毎月20日〜24日は普段800円の「とりそぼろ釜めし」を580円にサービスしてくれたりもする。

無口っぽいオヤジさんではあるが、サービス精神旺盛で、夜の焼き鳥コースも実にお得でおいしい。本当は、夜に焼酎とともにうまい焼き鳥を食べて、このかき釜めしでしめるのが一番いいのだが、ランチにこのかき釜めしだけ食べても相当幸せになれるのだ。

さあ。冬が終わらないうちに、すぐ行こう!

店データ

与志万(よしまん)
東京都中央区銀座3-3-6 モリタビル1F
03-3567-1767
11:30〜14:00/17:00〜22:30
日休(月が祝日の場合のみ、月休)

さとなお

本名:佐藤 尚之。1961年東京生まれ。本職は広告会社のクリエーティブ・ディレクター。

1995年、個人サイト「www.さとなお.com」を立ちあげ、現在約1000万アクセス。ネット上での活動をきっかけに出版や連載を手がけるようになる。著書に「うまひゃひゃさぬきうどん」「ジバラン・フレンチレストランガイド」「さとなおの自腹で満足!」「沖縄やぎ地獄」「沖縄上手な旅ごはん」など。最新刊はエッセイ集「人生ピロピロ」(角川文庫)。今年は鮨の本なども予定中。

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