Mu-Hung(西荻窪)〜うまいぞ、海南チキンライス
シンガポールのチキンライスがうまいらしいということは10年以上前から知っていた。友達がシンガポール好きだったからである。その友達は「とにかくシンガポールに喰いに行け」とうるさかった。なんでも、鶏のスープで炊き込んだご飯の上に茹でた鶏肉を乗せたものらしく、日本のケチャップ味のチキンライスとは別物らしい。あんまりうまいうまいと騒ぐから、その当時よく行っていた東南アジア料理の店でリクエストして作ってもらったのを覚えている。まぁ、そのときは「鶏ごはんだね」程度の感想だった。
それから数年経って、ある店でようやく本場のシンガポール・チキンライスを食べた。その名も「海南(はいなん)チキンライス」。中国のリゾート地・海南島から生まれてシンガポールに伝わった料理だということで、その名前がついているらしい。これがシンガポールでバカ受けしたわけね。初めて食べた感想は「なるほど! いや、これはマジうまい!」であった。コクがあって、さわやかで食べ飽きない。
そんなこともあって「海南チキンライス=うまい」という図式がボクの中で出来上がっていたわけだが、この前友人から聞いてはじめていった専門店が、これまた美味だったので、今日はそこをご紹介したい。というか、ココこそが日本で初の海南チキンライス専門店だそうだ。その店の名は「Mu-Hung」。ムーハンと読み、漢字表記だと「夢飯」。なんでもシェフが違う店をやっているときにお客さんに出したら「夢のようにおいしいご飯だね」と言われたということで「夢飯」となったらしい。
メニューはいろいろあるが、初めてなら何はなくとも「海南チキンライス」(大880円)か「海南フライドチキンライス」(大980円)を。前者は茹で蒸しチキン、後者は揚げチキンが鶏のスープで炊いたご飯(タイ米)にのっている。茹で蒸しは滋味溢れるし、揚げチキンは外がパリパリ、中はしっとりで、どちらも甲乙つけがたい。
これを3種類のソース(中国しょうゆ、チリ、しょうがまたは、レモン※)で食べるのだ。チキンをそれぞれにつけて食べてもいいし、混ぜてかけてしまっても美味しい。また、トッピングも充実しているのでいろいろ試すと楽しい。中でも、もしパクチーが苦手でなければ、チキンライスにとても合うのでぜひ試してほしい。
ついでに言えば、ここのマレー風カレーライスというメニューも、とても美味しい。トマトがさわやかに効いていてバランスがいいのである。だから、もしふたりで行くなら、ひとりは海南チキンライス、ひとりはマレー風カレーライスをとって、一口ずつ分け合ったりするのが正解かもしれない。
※「海南フライドチキンライス(揚げチキン)」には、しょうがの代わりにレモンが付く。
店データ
Mu-Hung(夢飯)
東京都杉並区西荻北3-21-2 徳田ビル 1F
Tel:03-3394-9191
11:00〜22:00(通し営業)
無休
2005〜2006年 年末年始営業:30日(〜お昼頃、鶏が無くなるまで)、新年6日から通常営業
他に愛宕と南麻布にも支店がある。
●愛宕
東京都港区西新橋2-15-12 日立愛宕別館 B1F
Tel:03-3591-6558
11:00〜17:00
土日祝休
2005〜2006年 年末年始営業:29日(〜15:00)、新年9日から通常営業
●南麻布
東京都港区南麻布5-2-39ニュー東和ビル 1F
Tel:03-5789-0177
11:00〜15:00/17:00?23:00
火休
2005〜2006年 年末年始営業:30日(〜15:00)、新年6日から通常営業
この連載のバックナンバー バックナンバー一覧へ 画面先頭に戻る
- 魚竹(築地)〜サカナ系定食屋の横綱 (2006/06/26)
- 三河屋(西麻布)〜揚げ物系定食屋の横綱 (2006/06/19)
- 味芳斎(芝大門)〜辛くて汗ビジョになる牛肉飯 (2006/06/12)
- タニ・キッチン(大森)〜現地ライクなタイ料理 (2006/06/05)
- 鳥つね自然洞(秋葉原)〜卵かけご飯的? 極上の親子丼 (2006/05/29)

