大かまど飯 寅福(青山)〜かまど炊きの米が旨い、充実定食
表参道あたりは東京でもトップクラスにお洒落な人が集まる地域である。特に表参道〜骨董通り近辺、つまり旧紀伊国屋のあたりは、大人率も美人率も高く、思わずキョロキョロしてしまう。こういう場所で男がひとりで昼メシどころを探すとなると意外としんどい。センス勝負な店にひとりで入るのも気後れするし、オシャレな女性たちに混じるのも居心地悪い。男が普通に食べられるおいしい定食屋みたいなのはないだろうか…?
大丈夫。ありますですよ、ご同輩! オシャレすぎず、男一人でも落ち着けて、メシ時でもそんなに並ばず入れて、しかもうまくて、まぁまぁリーズナブル! そんな店がここ「大かまど飯 寅福」である。いや、他の店に比べて男が入りやすいから、というだけでこの店を取り上げるのではない。例えばボクが原宿駅や渋谷駅周辺にいたとしても、わざわざ食べに来るくらいはおいしくもあるのである。特に「ご飯」。そう、ご飯がばっちりうまい定食を食べさせてくれる店なのである。
この店の売りは店名通り「大かまど」だ。玄関入った正面に三升の大きな羽釜が3つ並んでおり、これで炊きあげるご飯がそれはそれはうまいのである。使っているのは新潟県長岡のコシヒカリ。契約店より精米仕立てのコシヒカリが毎日届くという。サイトを読むとこう書いてある。
「どうしても旨いご飯にこだわりたい。そうするとやはり石かまどで炊くに限ります。百五十キロの大かまどで三升炊きの火力で二升の米をゆっくり炊く。これがお米をつぶさずふっくら炊くコツです。また羽釜の鉄分がお米の旨み成分と相まり、なんとも懐かしいご飯の味を引き出してくれます。」
なるほど、三升の大釜に二升分入れて炊くんですね。そうして炊きあがったお米はちょっと固めで実に香ばしく、口に含むと思わず目を閉じて味わってしまうおいしさ。歯で一粒一粒つぶして香りを味わいたくなるような、なんとも良い炊きあがり加減なのである。
ご飯はおかわり自由。それがまずうれしい。んでもっておかずはコロッケやハンバーグや生姜焼きや焼き魚などの「男系」。これまたうれしい。寅福コロッケ定食(900円)、本日の焼き魚定食(1000円)、自家製ハンバーグ定食(1100円)など、オシャレさはないけど質実剛健なメニューが並び、ホッとするのだ。
店内は広く、回転もいい(オーダーしてから出てくるまでが早い)ので急いでるときも安心。サービスも行き届いていて、たとえば玄関は(係の手が空いていれば)客を迎えるために開け閉めしてくれるし、おかわりを頼むときもすぐ気がついてくれる。テーブルの上には、ご飯の友として、きんぴら、ほうれん草のお浸し、キュウリの浅漬けなどの小鉢が置いてあって、これを自由に食べられるのもうれしい。
場所は青山通り沿い。紀伊国屋の敷地に向かって三軒左の煉瓦色のビルの地下1階である。こんな店を表参道〜骨董通り周辺に1、2軒知っていると、意外と女性にも受けるですよ。女性たちもオシャレな店に飽きるときがあるんだろうね。
店データ
大かまど飯 寅福
東京都港区北青山3-12-9 青山花茂ビルB1F
Tel:03-5766-2800
11:30〜22:30(15:30〜17:30 喫茶のみ、食事無し)
無休
青山店の他に「城山ヒルズ店 Tel:03-5733-5400」、「玉川高島屋S・C店 Tel:03-5797-3200」、「あざみ野店 Tel:045-909-5750」がある。
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