カレー屋 nagafuchi(西新橋)〜盛夏限定 シャリシャリのアイスカレー
最初に噂を聞いたときはびっくらこいた。なにせ「凍らせたカレーを温かいご飯に乗せて食べるアイスカレーというものがある」というのである。凍らせたカレー? ってことはつまりルーが凍ってるってこと? ルーが半溶けのアイスクリームみたいになっていて、それがご飯にドロロとかかってるの!? ううむ…相当微妙〜。というか、正直、美味しそうではない。第一温かいご飯にかけたときのバランスが想像できない。ううむ…。
でも。実際このアイスカレーを食べてみたらそうではなかったのである。まず見た目が想像と相当違う。たとえて言うならキーマカレー。もしくはご飯にかけるタイプのドライカレー。それでもイメージできない人はスパゲッティのミートソースを思い浮かべてください。あんな感じでカレーがご飯に乗っているのである。ルーではなくて、個体ポロポロ系。食べた感じはルーのアイスクリームというよりは、かき氷みたいな感じ。シャリシャリなのだ。
んでもって、味も想像と違った。辛さの質が違う。もともと「辛い」も「熱い」も英訳すると「HOT」じゃないですか。なるほど、一緒な単語だけあって、辛いも熱いも感覚的にとても似ているのだということがこのアイスカレーを食べてよくわかったのである。そう、HOT(熱い)でないと、HOT(辛い)と感じないのだ。凍っているとどちらかというと舌に甘く感じるのである。舌にまず甘さを与え、その後舌の上でじんわり溶けて様々なスパイスの香りを放出する。それが何ともおいしいのである。
ボクは辛いのを食べると必ず汗をかくのだが、このアイスカレーは冷たくて甘めだから食べ終わっても汗が出ない。ほどよい辛さで夏バテのカラダもしゃきっとするうえに、ただでさえ酷暑で汗みどろなので「汗が出ない」のも相当うれしい。なかなかのアイデアメニューなのである。
こんなメニューがあるからといって、「カレー屋nagafuchi」はウケ狙いのカレー屋ではない。以前は築地に店があり、出来た当初から好きでよく通ったものだ。基本的に超真面目な健康志向カレー屋で、ご飯は玄米を使う(アイスカレーも玄米使用)。その横にしゃばしゃばのインド系カレーソースがまるで池のようにたっぷり溜まり、テーブルに置いてあるキャベツをかけ、らっきょうと薬味を乗せて食べるのだ。ボクはいつも辛口を頼むが、辛さ馴れしているボクにも相当辛く、おいしい。つまり普段のカレーもオススメだ。
ちなみに、このアイスカレー、盛夏にならないとメニューに載らない。しかも店主がその気にならないとメニューに載らない。今年も何度か「まだですか〜?」と電話で聞いたのだが、「まだなんです」、「もう少しで始めます」、「来週には」、「すいません、もう少し…」、「ええと、明日から、かな?」、「今度こそ来週です」と、数週間待たされた(笑)。結局アイスカレーが普通にメニューに並んだのは先週から(たぶん毎年8月から)である。ぜひぜひ、夏にしか味わえないシャリシャリなアイスカレーを食べて、酷暑な夏を乗り切ってくだされ。
店データ
カレー屋 Nagafuchi
東京都港区西新橋3-5-1
Tel:03-5401-1271
11:00〜21:00(土は〜14:00)
日曜定休
数年前に築地から移転して新橋に移ったが、JR新橋駅からは遠く、ほとんど愛宕。わりと不便な場所にある。とはいえわざわざ食べに行く価値のあるカレーを出す店。
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