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福臨門魚翅海鮮酒家(丸ビル)〜新幹線でオフィスで、絶品弁当!

2005年7月19日

東京駅から新幹線に乗る場合、弁当を買うとなるとパターンはだいたい決まっていた。駅の弁当屋か大丸地下の弁当コーナー。双方合わせると相当選択肢は広かったし、おいしい弁当もちゃんとある。でも、数年前、あの広東料理の超高級店「福臨門魚翅海鮮酒家」がリーズナブルな弁当を出していると知り、それを食べて以来、ボクは弁当をどこで買うかでもう迷わなくなった。1575円とそれなりに高価ではあるが、ココの「皮付豚バラ肉炭焼弁当(マンゴープリン付き)」は弁当としては出色にうまい。東京駅を飛び出して丸ビルの地下1階に行き、この弁当を買って新幹線に飛び乗る、というのがボクの出張パターンとなったのである。

この弁当、見た目は意外とシンプル。白いご飯の横に無愛想に皮付き豚バラ肉が意外なボリュームでどでんと鎮座しているのみ。ザーサイとか和え物とかも入っているが、全体の印象はご飯と豚バラ肉のみって感じなのだ。でもね、この豚バラ肉がマジうまいの。皮の味付けが特にいい。皮のカリッと具合もとてもいい。もう口の中でずっと噛んでいたくなるような美味である。んでもって白いご飯にまた合うのである。あぁ皮付き豚バラ肉丼とか言うメニューがあったら思う存分食べたい! と思わせる相性の良さ。んでもってザーサイもうまいしデザートのマンゴープリンもうまうま。とても満足度が高い弁当である。

しかもこの弁当、自動加熱機能付容器を使っている。弁当の下からヒモが出ていて、それを引っ張るといきなりシューーー! と加熱が始まり、8分間かけて熱々弁当にしてくれるのだ。中途半端ではなく火傷しそうなほど熱々になる。弁当の器が熱でゆがむほどの熱くなるのだ。で、熱々になった皮付き豚バラ肉と白ご飯のうまいことと言ったら。

ただ、加熱してくれるのはうれしいのだが、ちょっと困ることもある。蒸気が相当派手に出るし、シューーー! という音も思いのほか大きい。つまり新幹線の座席で加熱開始したりすると「なんだ! どうした!」と回りの客から注目を浴びてしまうのだ。横に座っている人とか寝ていても飛び起きる派手さ加減。しかも豚バラ肉の香りが蒸気とともに車内中に広がりまくる。だからボクはわざわざデッキまで出て加熱する。8分間。火傷しないように気をつけながら。

一度オフィスに持って帰って食べたときはかなり焦った。オフィスは新幹線とは比べものにならないくらい静かである。そこでいきなり始まる大音量シューーー! そして火事のように湧き上がる蒸気。遠くから「なにごとだ!」とお偉いさん飛んでくるし、同僚はゲラゲラ笑っているし。というか、大注目を浴びて困るとかいうより、マジで天井のスプリンクラーが作動するのではないかとか焦ったぜ。でもそんな危険を冒しても食べたいくらい、うまいんだなコレが。オフィスで食べる場合、会議室とかお茶場にこもって加熱しましょう。

他にも 家鴨炭焼弁当とか 蒸し鶏冷菜弁当とか炭焼チャーシュー弁当とかがある。新幹線での出張に。ちょっと贅沢なオフィスランチに。もしくは日比谷公園での優雅なベンチランチに。ご同輩、大オススメ、ですぞ。

店データ

福臨門魚翅海鮮酒家
東京都千代田区丸の内2-4-1
Tel:03-3283-2002
11:00〜15:30/17:00〜21:30(日・連休最終日17:00〜21:00)
元旦休

さとなお

本名:佐藤 尚之。1961年東京生まれ。本職は広告会社のクリエーティブ・ディレクター。

1995年、個人サイト「www.さとなお.com」を立ちあげ、現在約1000万アクセス。ネット上での活動をきっかけに出版や連載を手がけるようになる。著書に「うまひゃひゃさぬきうどん」「ジバラン・フレンチレストランガイド」「さとなおの自腹で満足!」「沖縄やぎ地獄」「沖縄上手な旅ごはん」など。最新刊はエッセイ集「人生ピロピロ」(角川文庫)。今年は鮨の本なども予定中。

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