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第136回 芥川賞・直木賞の受賞作発表を聞いて

2007年1月17日

(アライ ユキコ=フリー編集者)

 1月16日の夜、東京・築地の「新喜楽」で選考会が開かれ、第136回芥川賞・直木賞が決まった。発表を受けて、大森望、豊崎由美のメッタ斬りコンビから緊急コメントが届きましたのでご紹介。

第136回芥川賞 青山七恵『ひとり日和』
当落予想 大森… 豊崎…
作品評価 大森C 豊崎C+
(作品評価、受賞予想対談はこちら

第136回直木賞 受賞作なし

■大森望のコメント

勉強し直してまいります。

──と頭を下げて高座を降り、そのまま引退したのは8代目桂文楽。その域には到底及びませんが、いやもう小説を根本的に勉強し直さないと、予想屋の看板なんかとても揚げられません。まさか芥川賞が『ひとり日和』とはねえ。しかも石原慎太郎と村上龍が珍しくそろってこの作品を推したとかで、浅学非才の身には思いもよらぬことでありました。とりあえず読み直してみますが、オレには100回読んでも分からないだろうなあ。深い。

一方、直木賞の授賞作なしは、第118回、第128回に続き4年ぶり。そろそろ「授賞作なし」が出そうなころ合いではありました。

ちなみに118回の候補作は、北村薫『ターン』、折原一『冤罪者』、京極夏彦『嗤う伊右衛門』、桐野夏生『OUT』、池上永一『風車祭』。

128回の候補作は、石田衣良 『骨音』、奥田英朗『マドンナ』、角田光代『空中庭園』、京極夏彦『覘き小平次』、松井今朝子『似せ者』、横山秀夫『半落ち』。

この2回に比べると、まだしも今回の「授賞作なし」のほうが納得できるような気も。

とはいえ内心では、「なんだかんだ言っても、まあ常識的に考えて今回は北村さんだよね」と思ってたので、なんとなくしんみり。誰が何を推してどう揉めた結果こうなったのか、それが知りたい。

■豊崎由美のコメント

●芥川賞
 ああああああああああああ、青山七恵っ!?

あごカックーンの結果に言葉を失う今日このごろ、皆さん、お元気でらっしゃいますか?

今でも好きと言って下さいますか?(cあべ静江)

♪水色はぁ〜、涙色ぉ…。昭和の彼方まで飛んでいけー!

どこまでも現実逃避なわたくしです。よりにもよって、オレらコンビのもっとも評価が低かった青山七恵嬢に芥川賞授賞っスか。ケンカ売ってんスか。売ってないっスか。そーっスか。

オレの想像。星野さん、佐川さん、柴崎さんの誰に授賞するか揉めに揉めたあげく、疲労困ぱい。しばしの沈黙後、「じゃあ、青山さんにあげる?」「うん、それでもいいかもね」「いいよ」「いいか」「いいですよ」→決定。つまり、減点法の生き残りが青山さんだったのではないかと想像する次第なんですの。なんつー意地悪な感想でごめんね。どうせ負け犬の遠吠えですから、青山さんも「文藝」編集部もお気になさらずに。

しかし、まあ、予想ってのは、ギャンブルに限らず全般奥が深いですなっ。今後も精進しろってことなんだすわよね。だすわよ。でも……………ちぇっ。

●直木賞
 ななななななななななななな、なしっスか。ケンカ売ってんスか。いや、オデにじゃなくて北村さんにね。わたくし、芥川賞はひょっとすると受賞者なしかもと思っておりました。けど、直木賞は……。こういうのって、人の道としていかがなものなのでしょうか。そんなら、候補にすんじゃねーよっ! いや、北村さんになりかわってみただけなんスけどね。でも、なしにするくらいなら北村さんに差し上げればいいんでねーの。なに、もったいぶってんの。何様のつもり? どーせ、あんたらだって“大河の一滴”でしょっ。

しかし、まあ、人生なにが起きるか分かりませんなっ。こんなひどい目に遭おうとは、北村さんも思ってはおられませんでしたでしょうに。ご同情申し上げるばかりなんだすわね、だすわよ。それにしても…………はにゃ?

いすれにせよ、芥川賞・直木賞とも、選評がとって楽しみ。全作品についてちゃんと触れてくださいましね、選考委員のセンセがたっ。

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